永久機関 左:魔法の泉 右:エネルギーフィールド モノリス ゾグの骨 ドラゴン加工品 酪農場 屠殺場 売り家 猛獣注意! アビー霊園 武器をこのテーブルにお預けください。 謙譲の井戸 順路こちら! カントレルの墓 スぺクターの墓 マローンの墓 ブールボネの墓 ベイビンの墓 ジャナティの墓 ロメロの墓 ドワイヤーの墓 ガブリエラの墓 ボルテックスの部屋 - 立入禁止 人間の部屋 リブラムの部屋 予言者ナクサティラー ロード・ドラクシヌソム ヒーラー 物品製造者 食品製造者 武器製造者 知識の殿堂 献身の石板 献身されし者の尊き亡きがらここに眠る。 歴代王の御遺骨ここに安置される。 名なき者ここに眠る。 (アバタールの小路) (鐘突き通り) (サーパンツ環状道) <[E KI]S WAY> (王の街道) <[E SPIRITUAL PA[> (崇高街道) ロープ屋 糸屋 <[E LO] HAUL> (長距離輸送路) (泥魚の道) この巻物には、ロード・ブリティッシュによる天文観察の記録がびっしりと書き込まれている。 「いとこのマンレルより心をこめて」 ヒントが欲しければ、サーパンツホールドの植木の下を見よ。 次なるヒントはミノックのミツバチの巣箱の下だ。 いいぞ、その調子だ。次は、ブルーボトル酒場のハープシコードの中を捜せ! よろしい! 次はユーの牢屋のベッドの下を捜せ。 ここまで来る人間は少ないぞ。この調子なら、次のヒントもすぐに見つかるだろう。さあ、ニューマジンシアの大釜の下だ。 ゴールは近いぞ! ロード・ブリティッシュ城の石のライオンを調べてみろ! ホーヨーヘーフム! やった、やったね! イオロの小屋 を訪ねて、馬のスミスにヒント について聞いてごらん! ボールドウィン著 パン料理大書  嘲笑を招くかも知れませんが、パンやペストリーやパイやケーキを作ることは、人間の最も崇高な天命のひとつであると私は考えます。  この本の内容をよく理解することによって、いつかあなたにも、この荘厳な重責を担う準備が整うことでしょう。 ヒューバートの身の毛もよだつ冒険 文とイラスト-ビル・ピート ライオンのヒューバート横柄な自惚れ屋 特に優雅なたてがみを自慢したくてたまらない でもそんな自惚れはいつまでも続くもんじゃない 結局ライオンのヒューバートみるみる没落していきました これは、エンパイア号の航海日誌だ。  最後のページには、巨大な財宝を埋めたことと、乗組員の不満が高まっていることをが記録されている。  そのあと、唐突に記述が途切れ、ホーキンス船長のものとは明らかに違う筆跡の走り書きがあった。 「ホーキンスの野郎は、もう日誌を書くことはない」 失われた気球飛行術  アバタールが探求の旅をしていた時代、空に奇妙なものを見たという噂が全国に広まっていた。ミノックの町では、気球という古代技術を発見したと主張する職人が現われた。 古代の寓話によると、気球とは、鳥よりも高く舞い上がり飛行できる乗り物だとされている。これが実際に飛行したという記録は残っていないが、気球が目撃されたとされる地方の農民などは、いまだにその奇妙な光景を話題にする。  はるか上空に変形した球体が現われ、その物体から風に乗って人間の声が聞こえた。いつしか物体は雲の中に入り見えなくなってしまったというのである。  何年も前の出来事であるが、それ以来、この不思議な気球を目撃したという話は、誰も聞いていない。 ガーゴイル伝説に関する論文 ノーリック兄  ガーゴイルは単なる伝説上の生物であると多くの人々に信じられているが、城などに多く見られるガーゴイルの彫像は、何をもとに製作されたかを明白に物語る記録はない。  究極の知恵の写本、コデックスを守る巨大な石像も、伝説に登場するガーゴイルの特長をいくつも備えている。コデックスの石像がどこから来たものかを説明できる人は、私の知る限りではいない。  確たる証拠はないものの、ガーゴイルを目撃したという未確認情報は各地に氾濫している。これは著者の私的意見だが、デーモンはガーゴイルと同じ形をしているように思われる。  デーモンの信頼できる目撃談なら、数多くの学術的記録として残されている。おそらくこれらが、ガーゴイルを語る上で最も有効な資料になると思われる。 タングルド・テールズ (こんがらがったお話)  むかしむかし、遠い遠いある不思議な国に、魔法使いの弟子がいました。  お師匠のエルドリッチは、彼に3つの使命を与え、旅に出しました。  教室で教えるばかりでなく、外の世界に出ていろいろなことを実際に体験することも大切だとお師匠が考えたからです。  彼はいろいろな不思議なものや、すばらしいものに遭遇しました。  人喰い鬼やグリフィンに出くわしたこともありました。幽霊や巨人にも会いました。また、新しい友だちや、彼を助けてくれる勇敢な冒険家とも知り合うこともできました。また、空飛ぶ絨毯や大海亀の背中にも乗りました。  そして、廃坑やピラミッドや雲の上の城などを探検し、ついに3つの使命を果たしたのです。  この旅で、彼はたくさんのことを学びました。お師匠は彼にたくさんの褒美を与え、一人前の魔法使いとして認めるようになったのです。  そのあと彼は、すぐに自分の魔法学校を開きました。それから長い年月が経ち、何人もの弟子が入門しては独り立ちしていきました。そして、彼のあご髭も、年をおうごとに、どんどん長くなっていきました。 ナイト・オブ・レジェンド        第一巻  昔、アシュタラーリア王国に大きな戦争があった。  一時は、悪の側が勝利を収めるかのように見えたが、王国一の騎士セガリオンが、その勇敢なる尽力によって、暗黒の王ピルダーを退却に追い込み、ついには打ち負かしてしまったのである。  その後しばらくは世の中も平穏無事に過ぎていったが、数年後にはピルダーが再び力を蓄えるようになっていた。ある日、ピルダーは暗黒城の塔から次々と悪策を発令し、ついに偉大なる騎士セガリオンともども王を捕えてしまった。  最大の障害を排除できたこで、彼は再び王国侵略の計画を進めたのである。  この混乱の時にあって、強力な英雄たちの一団が現われた。彼らは数々の危険に満ちた冒険の末、セガリオンが幽閉されている場所をつきとめ、救い出すことに成功した。そして彼らは、王の救出に向かったのである。 第一暗黒期  ロード・ブリティッシュ王権の初期に、モンデインという強力な魔法使いが現われた。モンデインは魔法を使って忌まわしい悪性の生物を操り、ブリタニアを襲ったのである。  それにより、国土は大きな被害を受けた。アバタールが初めてブリタニアに現われたのは、この時だった。彼はモンデインを倒し、ブリタニアの人々を救ったのである。 第二暗黒期  モンデンの没後、今度は魔女ミナクスがブリタニアの人々を恐怖に駆り立てた。  ミナクスはモンデインの弟子であったが、恐らく師弟以上の関係だったに違いない。彼らが共にしていた寝室から響き出る嘆き恨む声が聞けたなら、何かしらの理由がわかったかもしれない。  ミナクスは死と破壊でブリタニアを支配した。彼女の魔法の力は、己の激しい感情によってもたらされていた。  ミナクスを打倒したのは、またしてもアバタールであった。もっとも、アバタール以外にミナクスを倒せる者はいなかった。ミナクスも、モンデインの跡を追ってこの世を去ったのである。 第三暗黒期  ミナクスが倒れ、ブリタニアの平和が12年間続いた後に、モンデインの遺産が発見された。  モンデインとミナクスは、エクソダスという名前だけが知られている恐ろしいものを創造していたのである。  長い間、エクソダスは息を潜め、力を高めるために情報の収集に専念していたが、時が満ちたと判断するや、それまでの地道な活動の成果を現わし始めたのである。  まず、己を守る堅固な城を築き、ブリタニアの地に恐ろしい怪物を放ち、三度、災厄をもたらした。もうどこにも安全な場所などなかった。  今度ばかりは、あの異世界の英雄ですらかなわないかも知れないと思われたが、結局、エクソダスを倒したのは、やはりアバタールだった。エクソダスがこの世を去り、ブリタニアには新しい繁栄の時代が訪れた。 アバタール探求の旅  それほど遠くない昔、魔法使いで構成された大評議会は、あらゆる人々がそこで暝想できるようにと、8つの徳を祭る8つの神殿を建立した。  3人の悪魔を倒したかの偉大なる英雄は、ここで8つの徳と、その根幹となる3つの原理について学び、聖者アバタールへの修行の道に旅立ったのである。 3つの原理とは、"真実"と"愛"と"勇気"であることが知られている。そして…… 真実からは"誠実さ"が生まれ、 愛からは"慈悲の心"が生まれ、 勇気からは"勇敢さ"が生まれ…… 真実と愛が重なると"正義"が生まれ、 愛と勇気が重なると"献身"が生まれ、 勇気と真実が重なると"名誉"が生まれ…… 真実と愛と勇気の全てが統合されると"崇高な心"が生まれ…… 3つの原理全てが関与しない状態で、よくない方向へ進むと自尊心を生み、有徳の方向へ進むと、自尊心の逆である"謙譲"を生む。  これらの8つの徳を体現するという修行の旅から、アバタールは究極の知恵の写本コデックスを持ち帰り、8つの徳を導く3つの原理の底流をなす概念が、"INFINITY"つまり"無限"であることを発見した。  これから修行する者は、以上を深く理解する必要がある。 運命の戦士  アバタールが輝かしい模範となって、ブリタニアは平和と繁栄の黄金時代を迎えたと誰しもが思った。しかし、突然の悲劇がブリタニアを襲った。  ブリタニアを統一を果たし、ブリタニアと共に幾多の危機を乗り越え、多くの人々から愛されていた国王、ロード・ブリティッシュが行方不明になってしまったのである。  ロード・ブリティッシュはその当時発見された地下世界への御探検におでかけになり、そのまま消息を絶たれてしまった。多くの人々は、国王はすでに亡くなられたと考えていた。  国王不在のブリタニアを戒厳令を敷いて治めたのは、ロード・ブラックソーンだった。ストーンゲートの周辺にシャドーロードが出没し始めたのもその頃だった。  シャドーロードは、人の心をねじまげ、3つの原理から遠く引き離す力を持つ悪念の化身であった。  また、渦の力"ボルテックス"を使ってどこへでも好きなところへ瞬間移動できるとも言われていた。  またしても、暗黒時代に逆戻りしてしまったブリタニアは、アバタールの5度目の召喚を行ない、ブリタニアが崩壊する直前に、なんとかロード・ブリティッシュを御救出し、再び正統な国王として王座にお戻りいただくことに成功したのである。 ウィンドウォーカー  遠い異国のカントゥンに、チャオ・タイという慈悲深い皇帝がいた。  皇帝は知性ある政治で、実によく国を治めていたが、ある日、軍部の将軍ズーロンが、敵錬金術師のシェン・ジャンから魔法の薬エリキシルを受け取り、皇帝を昏睡させてしまった。  そのため、霊界から悪霊どもがなだれ込み、国中の神殿を占領してしまった。こうして、暗黒時代が始まった。  しかし、そこに一人の若い僧がいた。彼は地方の小さな僧院で武道の修行を積んだ後、すべての神殿を解放し、ズーロン将軍を倒し、皇帝を不老長寿の薬で蘇らせたのである。彼の名前はカントゥンの歴史に長く刻まれることになった。 フリータグの洞窟  フリータグという大きなドラゴンが不思議島にやってきた。島の住人は恐れおののいた。  ある日、戦士ガータンがフリータグの洞窟に入り、戦いを挑んだ。  洞窟は深く、さまざまな奇妙な生物に満ちていたが、ついにガータンはフリータグを追い出すことに成功し、島は歓喜にあふれたのだった。 スニルウィッツのボードゲーム攻略法大事典  チェス:版の中央の主導権をナイトとビショップとポーンで握ること。  ナイン・メンズ・モーリス:自分の駒を角に捕まらないようにすること。  チェッカース:自分の駒を版の縁に並べて取られないようにすること。 夢と幻影について  夢とは、肉体を離れた幽体が異次元に存在する世界を旅することだと言う人がいる。  また、小鬼や悪魔が我々の眠りを妨げるために作り出すものだと言う人もいる。  では、真実は何か? 夢とは、精神世界からのメッセージなのである。  いつか、我々はそのメッセージの意味を解読し、恩恵に浴する時がくるであろう。 クロズボウ射手の心得  イオロ・フィッツゾーウェン  正確な射撃には"禅"の精神がある。クロスボウと一体になることだ。  すべての雑念を廃し、意識を矢に乗せて共に飛ばすことができれば、決して目標を外すことはない。 ディルザルの役に立つ格言  賭けは、希望に対して何物ももたらさない最も確実な手段である。  計画だけの大事よりは、実行された小事のほうが価値は高い。ケンタウルスとバックギャモンをしてはならない。 植物雑学  ヤドリギは、春に多く見られる。小枝を左手で切ると、最大の効果が得られる。  ハイビスカスの葉はお茶にして飲むと喉の痛みに利く。  タンポポを踏んではいけない。踏んだところを妖精に見られたら、ひどく叱られるから注意。 オズの魔法使い       フランク・ボーム  遠い遠いカンサスという国に、ドロシーというかわいい女の子いました。  でも、ある日、竜巻に飲まれてオズの国へ飛ばされてしまったのです。彼女の小さな犬も一緒でした。  ドロシーは3人の友だちに出会い、彼らはドロシーが家に帰れるよう助けてくれると誓ってくれました。  3人の友だちとは、真実を捜して旅しているカカシと、愛を捜して旅しているブリキ男と、勇気を捜して旅しているライオンでした。  4人が旅をしている途中、ドロシーは悪い魔法使いをやっつけ、オズの国が悪の手に落ちるのを救い止めました。  そして、3人の友だちはみな、それぞれ捜しているものを見つけ、ドロシーも無事にカンサスの家に帰ることができたのです。 不思議の国のアリス       ルイス・キャロル  ある日アリスは、ちょっと変テコな白ウサギを見ました。  ウサギは懐中時計を見ながら、しきりに遅刻を気にしていました。  アリスはそのウサギを追いかけ、ウサギの穴まで来たとき、深い深い穴に落ちてしまいました。  穴の先は、とても奇妙な世界でした。そこでは、マッド・ハッターとヤマネがお茶会が開かれていました。  また、おかしなイモムシや、ニッと笑った口だけを残して姿を消すことができるネコにも会いました。  ハートのクイーンが「この子の首を斬っておしまい!」と叫び、兵隊がアリスを捕まえに駆け寄ってきたところで目が覚めました。すべては夢だったのです。 失われたマントラの書 � Ahm Kim Rum Bem Mu Dim Sum Kyo Ra Lox Nid Pey Beh Un Or Us Cah Biff Pow Ohm Summ Bang Lis Zowie Om Cow Frem Ort Lum Spam Mho Yum Tea Meow (ドルイド僧に奉納するものを) (お捜しなら) (私どものこの) (保存液を一瓶お試しあれ)  ~ビルマ葬儀社~ (お前が今そうであるように、) (私もかつてそうだった) (私が今そうであるように、) (お前もすぐにそうなる) (これを見たなら死を覚悟せよ) <[AT LA_S FOREVER> (彼の妻の誕生日に) (ラルフは賢い男だった) (永遠の贈物に) (墓石をどうぞ)  ~ビルマ葬儀社~ (黄金の少年と少女は) (煙突掃除人が塵となるを好む) <[IS GR%^T MUSICIAN> (この偉大なる音楽家は) (眠っているのではない) (肉体を土へと) (編曲しているのである) (ジョーンズの遺体ここに眠る) (首は紛失したままだが) (もういらないだろう) (死人に首なしだ) �(錆びた蝶番を) (愛する人のお棺にどうぞ) (お棺はそうしょっちゅう) (開けるものではありません)  ~ビルマ葬儀社~ (俗名エドここに眠る) (生前はやかましい男だったが) (死んだとたんに静かになった) �(第一夫) (サー・セドリックは) (欲望の炎に燃えし男) (氷の刃に消え去りぬ) (第二夫) (ローデリックが飲んだ酒は毒) (もがき苦しみ叫び赴く) <[AT D%^[ WILL K%\P> �(第三夫) (ウォルターの最期は夢うつつ) (死が閉ざす夢の秘密) (いまはの際の思いは謎) �(第四夫) (ロジャーは堅物) (マナーにうるさい男) (ある日 足を滑らせ) (はるかな谷底) (そして今ではやさしい主人) (ミミズやウジ虫もうれしい来賓) (彼はもうあの世の住人) �(第五夫) (マーチンの生涯は骨折りの日々) (最後は煮え油の桶に落ちて赴き) <[OUGH SHE OUTLA_ED HUSBANDS FIVE> (五人目の夫より長生きのベス) (だが、彼女もすでに過去の人) (息を引き取る まぎわも依然) (死をあざけり笑い) (そして果てん)  始点と終点がつながったロの字形の階段が描かれている。階段には、頭巾をかぶった僧が数人、両方向に階段を歩いている。  よく見ていると、僧はゆっくりと動いているのがわかる。ゆっくりゆっくり、登る僧は上へ、降りる僧は下へ、永久に階段を歩き続けている。  壁に絵が掛けられている絵が描かれている。絵の中の絵は宙に浮かんだパイプの絵である。  パイプの火皿からは煙が渦を巻いて立ち登っている。絵の中の額縁には小さな金属板が止めてあり、そこには「一服もしてられない」と彫られている。  どこかで見たことのあるような風景が描かれた絵だ。小さな美術館で何人かの人が壁に掛けられた絵を眺めている。  見えるのは人の背中だけだ。はてなと思い手を伸ばして頭を掻くと、絵の中の一人も同じように頭を掻いた。  あれは自分だ! この絵は、鏡のように、その正面の光景を映し出す仕掛けになっているのだ。  ただし、映し出すのは対象物の裏側である。つまり、反対側の壁に鏡をおいたときに映し出されるであろう光景が、ここに見えるのである。  実に立派な自分の肖像画だ。額縁の金属板には、ただ「アバタール」とだけ彫られている。  絵の右下には、ウッドロフというサインが入っている。 有名なキャプテン・フォックスの作品だ。 かの有名な芸術家、ヘレン・ギャリオットの作品だ。 有名な画家、ムスグレイブのサインが入った作品だ。 多くの人々に尊敬されている画家、エルモアの作品だ。 サチュロスが森の生き物たちにパンパイプを吹いて聞かせている絵だ。 才能を高く評価されているモニカ・ナイトンのサインが入っている。 虎とドラゴンが今にも戦おうと睨み合っている絵だ。こういう絵を描かせたら、エリッサ・マーチンの右に出る者はいない。 儀式の書 (翻訳)  余、ナクサティラーがいかにしてコデックスを我が国にもたらし、我が国を繁栄の時代へと導きたるかをここに記すものなり。  レンズ職人の助けを借り、余はコデックスをあるべき場所にあらしめたるまま、その自由な閲覧を旨とし、ボルテックスの渦状レンズを製作せり。  余はムーンゲートの転送力収束をせしめる装置、ボルテックスキューブを製作し、この世界にボルテックスの渦を誘導せり。  しかる後、余は其のレンズを用いキューブ上にコデックスを投影せしめるに致り、  ボルテックスの渦が我が大地に達するや、映像は実体化し、コデックスは正統なる所有者である我が民族に帰属するところとなれり。 地下世界の書 (翻訳)  我等が此の大地のはるか地底に、もうひとつの大地ありき。かかる大地には、数知れぬ奇っ怪なる生物が棲息せり。  なかんずく奇妙なるは、我らの無翼種どもに似たる生物なり。彼らはしかし、その肌色白く、表皮は軟体にして奇異なり。  かの怪物は言葉を話すとの説あり、事実、我らの言葉に似たる音声の発せらるるを確認したる者多数あるよし。  しかれども、翼なき生物の真に知的ならざるは世の常識なりて、かかる話す怪物の報告談は、はなはだ信憑性を欠くものと判断せざるを得ず。 管理の書 & (翻訳)  悠久の昔より、我ら有翼種は無翼種を指導する立場につけり。これは我らの正当なる義務と心得ん。  しかしながら、無翼種は我らに劣る種族であるを忘るるべからず。  頭脳なき肉体の行動すること能わざるがごとく、翼のなき肉体もしかり。  そこに達成すべき目的あらば、すべてが統一的行動をとる必要あり。  ゆえに、無翼どもが正しき道を踏外せぬよう管理するは我らの責務なり。細部にわたり管理するを好しとす。 繁栄の書 (翻訳)  かつて、偉大なる予言者ナクサティラーはコデックスを我等が地に召致せり。大いなる繁栄の時代、そこに開花せり。  コデックスは統一性の寺院に安置され、知識を求むる者に開放されり。  ナクサティラーを長とする我が国の予言者諸兄は、フォースフィールドによりてコデックスを防御せられたるため、  コデックスの閲覧は、聖なる答を探求する修行者のみに限定せらるるなり。  コデックスには、あらゆる問題を解決せしめる唯一無二の正解が記されしものにて、修行者は其を開き拝読し、得られたる答を正しく解釈するのみにて万事解決す。  完全無欠なる知識の会得により導かれしは、統制と情熱と勤勉が正しき道を歩む上に必要欠くべからざるものなり説く至上の真理なり。  かかる三大原則は、我らが社会の根底をなすものにして、すなわち、コデックスは我が種族にとりてまさに経綸の書となるべし。  よって、コデックスの存在理由は次の点にありと断ぜらるるものなり。コデックスは、我がガーゴイル種族を究極の繁栄に導かしむための書なり。 家族の書 (翻訳)  卵より生まれ出し折りは、子は悉く無翼なり。しかし、その時点においてすでに、その子が後に有翼たるか無翼たるかを知るは不可能にあらず。  無翼種はその知能の劣性ゆえに言語能力を持たぬ。ゆえに、管理を必要とす。  有翼種は少数なれど、その高度なる知能と豊富なる知識を持って信望厚く、管理の責務を負うものなり。  有翼も無翼も同じ卵から生じ、同じ家族に属す。  この世界を生き抜かんとする者、前民一丸の奮闘努力を信条とすべし。 輪の書 (翻訳)  すべての始まりは三原理にあり。すなわち、"統制"、"情熱"、"勤勉"なり。  統制より"管理"が生ず。情熱より"信念"が生ず。勤勉より"持続性"が生ず。  徳はかかる三徳のみにあらずして、次なる五徳を加え計八徳を数える。どれも優劣尊卑の別なし。  統制と情熱の結合より"均衡"が生ず。情熱と勤勉の結合より"達成"が生ず。勤勉と統制の結合より"精巧"が生ず。  統制も情熱も勤勉もなき心には"混乱"あり。それ故、三原理なき状態は第七の徳"秩序"に集約せらるるべし。  三原理すべてが一体となりて生ずる徳は"統一性"なり。これは第八番目の徳にして、第一番目の徳なり。なぜなら、統一性はすべての原理、すべての徳に内在せしものなる故なり。  輪に終点なし。永遠に続くものにして、全体を構成するに一箇所たりとも不要なる部分なし。  我らが社会もまたしかり。未来永劫栄えるものにして、全民全徳の欠くべからざる部分となりて統一的全体を構築せしめるものなるが故なり。 究極の知恵の写本、コデックス 予言の書 輪の書 (キャプテン・ホーキンス) (ここに眠る) (苦痛に満ちた最期だったが) (自業自得である。) こちら! 立入禁止 あちら! 死の迷路! 落ちたらあの世だ!  この書簡を所持する者はユー町立留置所独房への通行を許す。以上の許可は、本日私の名のもとに下されたものである。  -- レノラ町長 カフィリシアン峠 熱気球の作り方  まず第一に、枝編み細工によりバスケットを製作する。搭乗する人数に合わせて、十分な大きさを確保すること。  第二に、熱気を発生させる大型の釜を用意する。  第三に、熱気を蓄える気嚢とすべく、大きな絹製の袋を作る。  最後に、気嚢とゴンドラを確実につなぐためのロープを用意する。  これらの部品が揃ったなら、設計図のとおりに組み立てる。  気球に錨を用意しておくと便利である。錨はちょうどいいバラストにもなり、気球を停泊させておくための、文字通り錨としても使えるからである。 ボルテックス・レンズ ボルテックス・キューブ 統一性の神殿 "崇高な心"の書  人生という旅において、崇高な心がすべての徳の総合体であることを忘れることができない。マントラ"OM"を唱え、崇高な心について暝想するとき、すべてが明らかになるであろう。  いつのときにおいても、コデックスは答を求める者に対して、必要かつ正確な情報をそのページに現わしてくれる。  コデックスをボルテックスの渦に戻すには、コデックスと統一性の炎とのちょうど中間に凸レンズを置き、炎の光がコデックスの上に焦点を結ぶようにする。  そして、コデックスと永遠の炎とのちょうど中間に凹レンズを置き、炎の光がコデックスの上で分岐するようにする。  さらに、8つのムーンストーンをボルテックス・キューブに入れ、コデックスの前に置く。それを使って、コデックスを元来あるべき場所に戻すのである。