マツダスタジアムの使用料を整理してみる
- 公開日: 2013/07/13(土) 10:30[JST]
きっかけは2ch国内サッカー板の「サンフレッチェ広島のスタジアム問題8↑↑↑」
- 968 :U-名無しさん@実況はサッカーch:2013/07/12(金) 21:54:22.31 ID:VV0DsZVM0
>>961 >広島球団は球場使用料として現市民球場に年間5億6000万円を支払っているが、これが新球場では1900万円増額された5億7900万円となる
>また当初の球場本体建設費90億円とは別に、広島球団はプロ野球興行に必要とされる設備(プロ専用のロッカールーム、スポーツバー、球場建物内の球団事務所、等)の建設費として22億円を追加負担
- 969 :U-名無しさん@実況はサッカーch:2013/07/12(金) 22:06:17.70 ID:imFpgI6s0
>>968
2億6千万円だよ。
>また当初の球場本体建設費90億円とは別に、広島球団はプロ野球興行に必要とされる設備(プロ専用のロッカールーム、スポーツバー、球場建物内の球団事務所、等)の建設費として22億円を追加負担
こちらは当たり前じゃないか
マツダスタジアムの使用料は間に入っている指定管理者がカープ自身なのでちと複雑になっている。
カープが払う球場使用料は3億8000万円(100万を超過すると上乗せ)。カープはこれとは別に広告・飲食収入の一部を市に収める。2つ合わせて5億7900万円(+超過分)。(中国新聞2008年2月9日付記事より)
カープはマツダスタジアムの指定管理者である。ブログ「広島サッカー専用スタジアム構想委員会」さんのところに平成22年度の指定管理の収支表が掲載されている(リンク切れ URL: http://hiroshima-kop.under.jp/wp/?p=1967)が、それによると、
上記の3億8000万の使用料+超過分は指定管理者に(つまりカープからカープへ)収められている。一方広告・飲食収入は指定管理者には収められていない(広域公園と同様、興業者としてのカープから市に直接納付されている模様)
指定管理者としてのカープは、カープやアマチュア、放送設備使用料から4.9億の収入を得ている。この収入に対して、支出は維持管理費と市への納付金(約2億6000万)となっている。従って、(地方自治体が維持管理費を無条件に支払っている)通常の指定管理業務とは異なり、赤字となる(カープ負担)可能性がある。
これをまとめると下図のようになる。ああややこしい。
さて、冒頭の2chのレスだが、968氏は興行者としてのカープの話をしていて、969氏は指定管理者としてのカープの話をしていることになる。つまり二人とも正しい。
(2015/2/15追記)
なんかネット上で「ズムスタ使用料5億円は、レストランを運営しているエームサービスの使用料4億円をカープを迂回して支払っているからあたかもカープが多く支払っているように見えるだけで、実質の支払い額は旧市民より減ってる」なるコピペがあって、その根拠がここだったりすると心外なので補足する。
当然だけど、飲食店収入は旧市民球場時代からカープに入ってて、その額は年2〜3億程度といわれていた。というかここでエームサービスからの収入が3〜4億としているのは上記の市民球場時代の額から推測したもの。
飲食収入が増額した(だろうと思われる)のって観客増で売り上げ増が期待できるからな訳で、それを実質減ってるというのはちょっと違うんじゃないかな。「実質減ってる」とすると「移転で売り上げが上がった分をすべて使用料として支払わない限り旧市民より実質減る」ことになるんだけど。その考え方はおかしくないかい?