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アスキー Plus-X Terminator Laser

アスキーによるMSX用の光線銃。アスキーはMSXの提唱者の一つとなのである意味純正品といえる。MSX Resource Centerの記載によれば、元々サウジアラビア及びクウェートに投入され、好評だったため1989年に日本国内でも販売されるようになったとのこと。本光線銃に同梱の「ダンジョンハンター」を含め、計4本の対応タイトルが国内で発売されている。

MSX Resource Centerの別の記事には回路図や仕様が掲載されており、それによればピンアウトは以下の通り。

pin #

Function

1

NA

2

NA

3

NA

4

NA

5

VCC

6

Light Detect (Input)

7

Trigger (Input)

8

NA

9

GND

この記事によれば、本光線銃の受光機構は、赤外線受光ダイオードとソニーのCX20106Aというアンプから構成されており、受光すると およそNTSCで24~28ライン描画相当の時間(つまり1.5~1.8ミリ秒)ピン6がHからLになる、という仕組みのようだ。

使用方法としては以下の通りとなると思われる。

  1. ピン7を読み取る

  2. ピン7がLならば、背景黒、的の部分をそれ以外の色(上記記事によれば赤以外の色がよいとのこと)にした画像を描画する

  3. 一定期間(例えば20ライン描画ごと)にピン6の状態を検出する

  4. ピン6がLならば、的にヒットしたと判断する

ブログ"Coding Memorandum"の記事によれば、MSXの場合、VDPのHSYNC割込を使えば分解能6ライン程度、自前でHSYNCを検出するなら分解能1ラインも可能とのことなので、垂直方向位置の異なる的を複数用意すればどの的に当てたかも検出できそうだ。ただし、受光機構の仕様上2ライン分ほどのタイムラグが発生するので、ライン単位での検出を行いたければタイムラグを見越して検出ルーチンを作成する必要があるだろう。


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