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東芝 パソピア(1983)

ハードウェア概要

パソピアは1981年に東芝から発売されたZ80ベースのパソコン。1983年に登場した性能強化版のパソピア7は、27色同時発色[1]、6chシンセサイザーとライバル機種と比べて高性能な機種であったが、売れ行きはいま一つだったとされる。

コントローラ端子はパソピア7登場時に拡張カートリッジ[2]の形で提供された。BASICでのサポートはパソピア7のみであるが、カートリッジの規格はパソピア、パソピア7共通であり、パソピアでもジョイスティックを利用可能である。

コントローラ端子の特徴

本カートリッジはコントローラ端子を2つもっている。パソピアにおいて特徴的なのは、当機は拡張カートリッジスロットを最大7つまで拡張可能であり、そのすべてにジョイスティックアダプタを取り付ければコントローラ端子を14まで増やすことが可能である[3]

ピンアウトは以下の通りであり、PC-6001の端子を入力専用にしたような構成となっている。

pin#

Function

1

Digital in

2

Digital in

3

Digital in

4

Digital in

5

VCC

6

Digital in

7

Digital in

8

GND

9

GND

ハードウェア実装

実際にカートリッジを入手した上で分解し、結線を確認した。その回路図を以下に示す。

/static/images/atari/pasopia.png

端子の制御には8255が利用されている。端子1のピン1~4、6、7は8255のPB0~PB5に、端子2のピン1~4、6、7は8255のPC0~PC5に、それぞれプルアップ回路を介して接続されている。また、基板上には16ピンのICを実装するためのスペースがあり、8255のPA0~PA5、PA7はこのスペース(ICのピン)につながっている。

パソピアのブログ勝つ快感。の著者であるzak氏よりTwitterにて教えていただいたが、ジャンパ線を削除して代わりに74LS367を載せるとPC-6001相当になるとのこと。

制御方法

コントローラの読み取り方法は以下の通りである。

  1. I/Oアドレス$1BにてスロットID(1~7)を指定する。本体内蔵のスロットであれば1である

  2. I/Oアドレス$19にて端子1の、$1Aにて端子2の入力値を得る。ビット0~5がそれぞれピン1~4,6,7に対応している。なお、H=1、L=0である。[4]

ICを追加してPC-6001相当にした場合は、PA0~5、7と両端子のピンとの関係は以下の通りとなる。おそらくPA0はI/Oアドレス$18に書き込むことで信号が出力される。ジョイスティックを接続する際は接続する端子に対応したPA4又はPA5をLにする[5]と共に、PA7をHにしてPA0〜3を回路から切り離す。

8255 Pin#

Function

PA0

Controller 1 Pin6

PA1

Controller 1 Pin7

PA2

Controller 2 Pin6

PA3

Controller 2 Pin7

PA4

Controller 1 Pin8

PA5

Controller 2 Pin8

PA7

Disconnect PA0~3 when PA7=H


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