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マルチコンフィグ(FreeDOS編)

基本ルール

FreeDOSでは、5種類までの異なる設定を組み合わせて使うことが可能です。 FreeDOSのマルチコンフィグは以下のようになります。まず、起動時に表示されるメニューですが、これはfdconfig.sysの先頭に"MENU 〜"という行を入れることによって設定します。例えば、以下のような行をfdconfig.sysの先頭に書くと、

MENU
MENU  0. Japanese (with CDROM)
MENU  1. English (with CDROM & EMS)
MENU  2. English (no CDROM, with EMS)
MENU  3. English (no CDROM, no EMS)
MENU
MENUDEFAULT=0,10

以下のようなメッセージが起動時に表示されます。

0. Japanese (default, with CDROM)
1. English (with CDROM & EMS)
2. English (no CDROM, with EMS)
3. English (no CDROM, no EMS)

そして、キーボードから数字キーの入力を受け付けます。fdconfig.sys中の MENUDEFAULT=1,10 という行は、「10秒後にキー入力0に対応した設定で自動的に起動する」という意味です。

config.sysの中では、 数字(複数可)? 設定 とすることによって、特定のキーが入力されたときのみに設定される項目を指定することができます。例えば、 123? DEVICEHIGH=\DOS\XCDROM.SYS /D:CDROM1 とすると、1、2、3のキーのいずれかが入力されたときにCDROMドライバの読み込みが行わるようになります。

また、メニュー表示時に入力された数字は環境変数CONFIGに記憶されます。この環境変数を使って、autoexec.bat内で各種設定を行います。


fdconfig.sysとautoexec.batの設定例を以下に示します。

《fdconfig.sys》

MENU
MENU  0. Japanese (with CDROM)
MENU  1. English (with CDROM & EMS)
MENU  2. English (no CDROM, with EMS)
MENU  3. English (no CDROM, no EMS)
MENU
MENUDEFAULT=0,10

FILES=40
buffers=20
country=81
dosdata=umb
device=\dos\himem.exe
012? device=\dos\emm386.exe
0? devicehigh=\dos\fontnx.exe
dos=high,umb
0? devicehigh=\dos\vesapat.exe /JP
0? devicehigh=\dos\dispvb.exe /hs
shellhigh=\command.com /p /e:512 /MSG
device=\dos\pansi.sys
01? DEVICEHIGH=\DOS\NEC_IDE.SYS /D:CDROM1

《autoexec.bat》

@echo off
echo Welcome to FreeDOS (http://www.freedos.org)!
path=c:\dos;c:\filmtn;c:\tools\lha;c:\bat;c:\tools\unzip
if %CONFIG% == 0 PATH C:\NOVELL\CLIENT32\;%PATH%
lh \xkeyb\xkeyb \xkeyb\key\jp
set TERM=nansi
set HOME=c:\home
lh c:\ctmouse\ctmouse

if %CONFIG% == 3 goto END
if %CONFIG% == 2 goto END
if %CONFIG% == 1 goto CD
if %CONFIG% == 0 goto JP

:JP
rem cls
echo FreeDOS/V 珠洲版へようこそ (http://homepage1.nifty.com/bible/fdos/)!
echo 05月08日V01L37版
rem ver

:CD
lh \DOS\SHSUCDX /D:CDROM1
if %CONFIG% == 0 net login

:END

このような設定を行うと、メニュー表示時に0を入力すると「日本語、CDROMあり」、 1を入力すると「英語、CDROMあり」、 2を入力すると「英語、CDROM無し、EMSあり」、 3を入力すると「英語、CDORM無し、EMS無し」の設定で起動するようになります。

なお、より詳細な説明が、FreeDOSのFAQに記載されています。


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