マルチコンフィグ(FreeDOS編)
- 公開日: 2009/03/01
基本ルール
FreeDOSでは、5種類までの異なる設定を組み合わせて使うことが可能です。 FreeDOSのマルチコンフィグは以下のようになります。まず、起動時に表示されるメニューですが、これはfdconfig.sysの先頭に"MENU 〜"という行を入れることによって設定します。例えば、以下のような行をfdconfig.sysの先頭に書くと、
MENU MENU 0. Japanese (with CDROM) MENU 1. English (with CDROM & EMS) MENU 2. English (no CDROM, with EMS) MENU 3. English (no CDROM, no EMS) MENU MENUDEFAULT=0,10
以下のようなメッセージが起動時に表示されます。
0. Japanese (default, with CDROM) 1. English (with CDROM & EMS) 2. English (no CDROM, with EMS) 3. English (no CDROM, no EMS)
そして、キーボードから数字キーの入力を受け付けます。fdconfig.sys中の MENUDEFAULT=1,10 という行は、「10秒後にキー入力0に対応した設定で自動的に起動する」という意味です。
config.sysの中では、 数字(複数可)? 設定 とすることによって、特定のキーが入力されたときのみに設定される項目を指定することができます。例えば、 123? DEVICEHIGH=\DOS\XCDROM.SYS /D:CDROM1 とすると、1、2、3のキーのいずれかが入力されたときにCDROMドライバの読み込みが行わるようになります。
また、メニュー表示時に入力された数字は環境変数CONFIGに記憶されます。この環境変数を使って、autoexec.bat内で各種設定を行います。
例
fdconfig.sysとautoexec.batの設定例を以下に示します。
《fdconfig.sys》
MENU MENU 0. Japanese (with CDROM) MENU 1. English (with CDROM & EMS) MENU 2. English (no CDROM, with EMS) MENU 3. English (no CDROM, no EMS) MENU MENUDEFAULT=0,10 FILES=40 buffers=20 country=81 dosdata=umb device=\dos\himem.exe 012? device=\dos\emm386.exe 0? devicehigh=\dos\fontnx.exe dos=high,umb 0? devicehigh=\dos\vesapat.exe /JP 0? devicehigh=\dos\dispvb.exe /hs shellhigh=\command.com /p /e:512 /MSG device=\dos\pansi.sys 01? DEVICEHIGH=\DOS\NEC_IDE.SYS /D:CDROM1
《autoexec.bat》
@echo off echo Welcome to FreeDOS (http://www.freedos.org)! path=c:\dos;c:\filmtn;c:\tools\lha;c:\bat;c:\tools\unzip if %CONFIG% == 0 PATH C:\NOVELL\CLIENT32\;%PATH% lh \xkeyb\xkeyb \xkeyb\key\jp set TERM=nansi set HOME=c:\home lh c:\ctmouse\ctmouse if %CONFIG% == 3 goto END if %CONFIG% == 2 goto END if %CONFIG% == 1 goto CD if %CONFIG% == 0 goto JP :JP rem cls echo FreeDOS/V 珠洲版へようこそ (http://homepage1.nifty.com/bible/fdos/)! echo 05月08日V01L37版 rem ver :CD lh \DOS\SHSUCDX /D:CDROM1 if %CONFIG% == 0 net login :END
このような設定を行うと、メニュー表示時に0を入力すると「日本語、CDROMあり」、 1を入力すると「英語、CDROMあり」、 2を入力すると「英語、CDROM無し、EMSあり」、 3を入力すると「英語、CDORM無し、EMS無し」の設定で起動するようになります。
なお、より詳細な説明が、FreeDOSのFAQに記載されています。