misc. > How to Set up DOS > DOSのインストール(DRDOS編)

DOSのインストール(DRDOS編)

DRDOSの購入

DRDOSは、DRDOS.COMから購入可能です。価格は35ドル、支払い方法はクレジットカード又はPayPalです。PayPalはいわゆる電子マネーで、オークションサイトeBayでの標準的な決済方法でもあります。これを機会にPayPalアカウントをとってみるのもよいのではないでしょうか。

クレジットカード又はPayPalで支払いを済ませると、DRDOS社創業者のBryce Burns氏名義のアカウント(なぜかmail.com)からメールが届きます。そのメール中にはDRDOSのディスクイメージアーカイブ(zipファイル)のURLが記載されています。そしてこのURLからDRDOSをダウンロードします。


インストールディスクの作成

ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、ディスクイメージ(.144ファイル)が3つできます。これを、フロッピーに書き込みます。3枚の、できれば新しく買ったフロッピーを用意してください。ディスクの作成は、解凍したフォルダにある、mkflpy.batを実行します。普通はこれでできるはずなんですが、私の環境では、XP+USBフロッピードライブという環境のせいか、うまく動きませんでした。どうやら同梱のrawrite2.exeに問題がありそうです。そこで、rawrite.exeを使って一枚ずつインストールディスクを作成しました。


インストール

一枚目のインストールディスクをPCに入れて起動すれば、インストーラが立ち上がります。あとは、メッセージに従ってインストールを進めるだけです。


日本語化

日本語化は、FreeDOS/Vのディスクを使って行うのがよいでしょう。

FreeDOS/Vのディスクの準備

まず、FreeDOS/Vのサイトから配付されているディスクイメージをダウンロードし、これをRAWRITEなどのツールを使ってフロッピーに書き出します。また、目的がゲームであるので、それに合わせてフロッピーのファイルを入れ換えます。

キーボードドライバ

FreeDOS/Vで採用されているjis_a01というキーボードドライバは、バグがあるので、環境によってはうまく動かない(というか、キー入力を行うとEMM386がエラーメッセージを出力する)ので、これをxkeybに置き換えます。 zipアーカイブを解凍して、Binディレクトリの下のファイルを例えばa:xkeybにコピーします。キーマップの定義ファイルはa:xkeybkey以下にあるのですが、残念ながらJIS106キーボード用の定義ファイルはありません。 xkeybにはscankbd.exeという、自動的に定義ファイルを作るツールがあるので、これを他の日本語キーボードドライバの動いているDOSマシン(またはWindows9xのコマンドプロンプトモード)で実行して定義ファイルを作成します。ただし、自動生成された定義ファイルはカーソルキーやデリートキーなどの挙動が変なので、英語キーボード用の定義ファイルを参考にしてちょっと書き換える必要があります。こうして作った定義ファイルJp.keyを置いておきます。ご自由にお使いください。

なお、AXキーボードをお使いの場合は、日本語の入力のことを考慮しなければキーボードドライバは不要です。ただし、DOS用の日本語IMEをお持ちならば、漢字キーなどを認識させるためにキーボードドライバが必要になります。xkeyb用のAXキーボード定義ファイルAX.keyも用意しました。私はDOS用のIMEを持っていないのでちゃんと動くかは分かりませんが、こちらも自由にお使いください。

日本語入力FEP「鳳」の削除

フロッピーのディスクスペースの節約のため、a:sysを削除します。また、config.sysやautoexec.batから、鳳関係の行を削除します。

CD-ROMドライバ

CDROMドライバ(XCDROM.sysまたはメーカーから配布されているドライバ)を取得し、フロッピーに書き込みます。

マウスドライバ

同様に、CTMOUSEをダウンロードしてフロッピーに書き込みます。

ファイルのコピー

まず、Cドライブの適当なディレクトリに、FreeDOS/Vの起動ディスクから、fontnx.exe、vesapat.exe、dispvb.exe、fntファイル、fontn.ini、CDROMドライバ、CTMOUSE.EXEをコピーします。以下の例では、C:DOSVというディレクトリにコピーしています。また、xkeyb関連のファイルもコピーします。以下の例では、c:xkeybにコピーしています。

config.sysとautoexec.batの編集

日本語表示、CDROM、マウスを使用できるようにするため、以下のようにconfig.sysとautoexec.batを書き換えます。

config.sys
DEVICE=C:\DRDOS\EMM386.EXE DPMI=OFF FRAME=NONE
DEVICE=C:\DRDOS\DPMS.EXE
DEVICE=C:\DRDOS\SETVER.EXE
SHELL=C:\COMMAND.COM C:\ /E:512 /P
BREAK=OFF
BUFFERS=20
FILES=20
FCBS=4,4
LASTDRIVE=D
rem HISTORY=ON,512,ON
COUNTRY=081,932,C:\DRDOS\COUNTRY.SYS
DOS=HIGH,UMB
devicehigh=c:\dosv\fontnx.exe
devicehigh=c:\dosv\vesapat.exe /JP
devicehigh=c:\dosv\dispvb.exe /hs
devicehigh=c:\drdos\ansi.sys
devicehigh=c:\dosv\xcdrom.sys /D:CDROM1
autoexec.bat
@ECHO Off
PATH C:\DRDOS;C:\
EMM386 PIC=ON
DPMI OFF
VERIFY OFF
PROMPT [DR-DOS] $P$G
SET DRDOSCFG=C:\DRDOS
rem NWCACHE 7670 1024 /LEND=ON /DELAY=OFF
lh c:\xkeyb\xkeyb c:\xkeyb\key\jp
lh c:\drdos\nwcdex /D:CDROM1
lh c:\dosv\ctmouse

コメント(0)


Note

本サイトのハイパーリンクの一部は、オリジナルのサイトが閉鎖してしまったため"Internet archive Wayback Machine"へのリンクとなっています。そのようなリンクにはアイコン[archive]を付与しています。

本サイトはCookieを使用しています。本サイトにおけるCookieは以下の三種類のみであり、Cookieの内容に基づいてサイトの表示を変更する以外の用途には用いておりません。