Ultima > ウルティマ全般(日本語) > Ultima VI-VIII起動方法

Ultima VI-VIII起動方法

必要なハードウェア

Ultima VI-VIIIをWindowsで(音付きで)動かすためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • クロック1GHz以下のCPU。これ以上のスピードだと、特にUltima VIは速すぎてゲームにならないかと思います。

  • Sound Blaster Pro互換のサウンド。最近のオンボード音源やサウンドカードはSound Blaster Pro互換になっていないものが多いので注意が必要です。(Ultima VIは効果音がブザーなので、AdLib上位互換又はMT-32互換音源でも可)

  • フロッピーディスクドライブ


準備

まず、以下のものを準備して下さい。

  1. 空のフロッピーディスク(2枚)

  2. メモ用紙

  3. 筆記用具

次に、「マイ コンピュータ」を右クリックし、メニューの「プロパティ」をクリックして下さい。「システムのプロパティ」のウインドウが表示されたら、「デバイス マネージャ」タブをクリックして下さい。以下のような画面が表示されます。

/static/images/ultima/property.gif

ここで、お手持ちのサウンドカードのアイコン(AWE64の場合、「Creative AWE64 16-bit(SB16 互換)」です)をクリックして、さらに「プロパティ」ボタンをクリックします。表示されたウインドウの「リソース」タブをクリックして下さい。以下のような画面が表示されます。

/ultima/img/property2_gif

ここで、「IRQの番号」「DMA(値の小さい方)」「I/Oポートアドレスのうち、220, 240, 260, 280のいずれかで始まっているものがあれば、そのアドレス(普通は220です)」をメモっておいてください。ウルティマ7や8で必要になります。さらに、I/Oポートアドレスのうち、218, 288, 318, 388のいずれかで始まっているものがあれば、そのアドレス(サウンドブラスター系ならほとんど388だと思います)をメモしておいて下さい。これは、Sound Blaster登場前に標準だったAdLibサウンドカード用のアドレスで、ウルティマ6で必要になります。

それから、ハードディスクボリュームのフォーマット形式をご確認ください。FAT16かFAT32ならとりあえずOKです。


マウスドライバの取得

ウルティマ6はキーボードだけでもプレイ可能(というより慣れてくるとマウスを使うのがうっとうしくなる)ですが、7以降は要マウスです。しかしながらWindowsにはDOS用のマウスドライバは付いてきません。そこで、マウスドライバをどこかからとってくる必要があります。幸い、Cute Mouseというドライバが提供されていますので、開発者の方に感謝しつつ使用しましょう。(ウルティマコレクション日本版やウルティマコンプリートには、このCute Mouseが付いてきます)


サウンドカードドライバの取得

ISAかつPnP対応のSound Blaster(AWEシリーズの一部など)の場合、PnP用のドライバを必要とする場合があります。クリエイティブメディア社の米国サイトから"Creative PnP Configuration Manager (Rev 4)"や、"Sound Blaster 16/SB32/AWE32 Basic Disk for DOS/Windows 3.1 Installation"又は"AWE64 Basic Disk for DOS/Windows 3.1"をダウンロードしておきましょう。

ここで、一旦Cドライブのconfig.sysとautoexec.batのコピーを作っておきます。 そして、Windowsでこのドライバをインストールします。すると、config.sysとautoexec.batに、Sound Blaster用の行が追加されます。書き換わったconfig.sys及びautoexec.batとあらかじめコピーしておいたものとを比較し、追加された行を抽出しておきます。


起動フロッピーの作成

Windows95, 98, 98SEの場合

まず、フォーマット済みのフロッピーディスクを用意して下さい。そして、フロッピーをドライブに入れ、「スタートメニュー」の「ファイル名を指定して実行」をクリックします。そして、「名前」のところに「sys a:」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。

これで、起動用フロッピーディスクが出来上がります。

WindowsMeの場合

[archive]Bonzさんの要にんたい・要えいごのDOS/V GAME INSTALLATIONを参照ください。


config.sysとautoexec.batの作成

「メモ帳」などのテキストエディタで以下のようにconfig.sysとautoexec.batを作成します。出来たら、フロッピーにセーブして下さい(ウインドウズおよびマウスドライバがc:windowsにインストールされているものとします)。ISA版のPnP Sound Blasterを使われている場合は、ドライバインストール時にCドライブのconfig.sysとautoexec.batに追加された行を、フロッピーのものにも追加しておく必要があります。

1.config.sys

《ウルティマ6用》
DEVICE=C:\WINDOWS\HIMEM.SYS
DOS=HIGH, UMB
DEVICE=C:\WINDOWS\EMM386.EXE
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\SETVER.EXE
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\JKEYB.SYS /106 C:\WINDOWS\JKEYBRD.SYS
FILES=30
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\ANSI.SYS
《ウルティマ7−8用》
DEVICE=C:\WINDOWS\HIMEM.SYS
DOS=HIGH
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\SETVER.EXE
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\JKEYB.SYS /106 C:\WINDOWS\JKEYBRD.SYS
FILES=40
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\ANSI.SYS

2.autoexec.bat

PROMPT $p$g
PATH C:\WINDOWS
SET TEMP=C:\WINDOWS
LH C:\WINDOWS\CTMOUSEP

ウルティマの再セットアップ

フロッピーで起動させた後、各ウルティマのインストールされているディレクトリに移動し、「install」と打ち込んでEnterキーを押します。そうするとセットアッププログラムが起動しますので、あとは画面にしたがって先ほどメモしておいたサウンドカードのIRQやI/Oポートアドレスを入力していきます。


ウルティマの起動

以上の作業が終わったら起動可能となります。各ウルティマがインストールされているディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力します。

(ウルティマ6)

ultima6

(ウルティマ7)

ultima7

(ウルティマ7パート2)

serpent

(ウルティマ8)

u8

起動できたでしょうか。でもこれでは少々動作が速すぎるかもしれません。その場合は、「moslo.com」を使用します。Ultima コレクションからインストールしたのであれば、このプログラムは各ウルティマがインストールされているディレクトリに入っています。

使用方法は、

moslo /速度 起動するプログラム名(要拡張子)

です。速度には1から99までの数値を入れます。(数字が小さくなるほど遅くなります) また、各ウルティマのプログラムの拡張子はウルティマ6が.exe、それ以外は.comとなります。


おまけ〜BGMをMIDIに!

以前(1998/11/23)偶然発見したのですが、

  • 「386のプロテクトモードを使わない(つまりUltimaVII,VIII,Serpentsはだめ)」

  • 「必要メモリが589kB以内」

  • 「サウンドブラスターAWE64使用(AWE32でやってみたところ、できませんでした)」

という条件において、BGMをMIDIにできることがあります(もちろんソフトが対応していることが前提)。ウルティマだとVI,アンダーワールドI/IIが該当します(SAVAGE EMPIREとMARTIAN DREAMSはだめでした)。

やり方はいたって簡単。まずC:ドライブのconfig.sysとautoexec.batを以下のように変えます。(念のためバックアップは取っておきましょう)

config.sys

device = c:\windows\himem.sys
device = c:\windows\emm386.exe RAM

autoexec.bat

:END

次に一度再起動させた後、スタートメニューから「MS-DOSプロンプト」を開いて、ゲームがインストールされているディレクトリに移動し、再セットアップ(通常はinstallコマンドです)を行います。ここでサウンドカードの設定を「Roland MT-32」か「General MIDI」にします。(両方ともある場合は、「General MIDI」の方が音がいいです)

あとは、ゲームを実行するだけ、これでBGMがゴージャスに。

《欠点》

  • WindowsのMS-DOSプロンプトから日本語が使えなくなる

  • ExplorerなどからMIDI対応のDOSゲームを実行することができなくなる(いちいちMS-DOSプロンプトを開いて、ディレクトリを移動させて、コマンドを実行させる必要あり)

  • キーボード配列が英語キーボードになってしまう(":"を入力するにはshift+";"、""を入力するには"む"を、"*"を入力するにはshift+"8"を押します)


コメント(0)

コメントを投稿する際はここをクリック

Note

本サイトのハイパーリンクの一部は、オリジナルのサイトが閉鎖してしまったため"Internet archive Wayback Machine"へのリンクとなっています。そのようなリンクにはアイコン[archive]を付与しています。

本サイトはCookieを使用しています。本サイトにおけるCookieは以下の三種類のみであり、Cookieの内容に基づいてサイトの表示を変更する以外の用途には用いておりません。