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ゲーム概要

まえがき

ここ数年、G5 EntertainmentHomicide Squadというゲームをやっている。このゲーム自体は最初のリリースからもう9年以上経ち、また会社が実質ロシア企業[1]であることからいつサービス終了してもおかしくないと思われたため、ドキュメントとして残しておこう、と思った次第。

どんなゲーム?

一言で言ってしまうと「パズルを解いて紙芝居的シナリオを進行させていく」ゲーム。通常のアドベンチャーゲームと違ってストーリー上の選択肢はほとんどない。

パズルはG5が得意とするアイテム探しパズル(Hidden Objects)とマッチスリーの2種類。アイテム探しパズルとは、下図のように、画面上にアイテムがちりばめられ、下の欄で指定されるものをクリック(スマホならタップ)して探していく、というものだ。正しいアイテムをクリックすると画面から消える。下の欄の右肩にある数字は探すべきアイテムの残数であり、下図の例であればあと23個探す必要がある、ということだ。欄にはアイテムの名前が6つしか記載されていないが、アイテムを探し当てるたびに新しいアイテムと入れ替わるようになっている。すべてのアイテムを画面上部に表示される制限時間以内にピックアップできればクリア、できなければ失敗である。

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この画面の例では、6つのアイテムは下図の位置にある。この例だとまだわかりやすいが「こんなんわかるかーっ」と叫びたくなるほどわかりづらい場所にあることもしばしば。

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もう一つのパズルであるマッチスリーはとどのつまりKing.comのCandy Crushのクローンである。詳しくは別項で説明する。

シナリオは、現代ニューヨークを舞台にした刑事ものミステリとなる。プレイヤーはニューヨーク市警の刑事となって容疑者不明の殺人事件などを解決に導く。

シナリオ進行

ゲームのメイン画面は、下図の通りニューヨーク全景を俯瞰したマップ画面となっている。マップ上には「水の抜かれた噴水」「アイリッシュパブ」などの「現場」アイコンが表示されており、このアイコンをクリックするとパズル選択画面に進むようになっている。なお、鍵マークのマーカーは今後シナリオ進行によって解放される現場を示している。

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シナリオの流れは以下の通り。

  1. 事件発生。マップ画面左にアイコンが表示される。アイコンの中身は人物のことが多い。

  2. このアイコンをクリックすると登場人物の会話の掛け合いによるデモが始まり、事件のあらましが説明される。

  3. アイコンの中身が特定のアイテムに変わる。そのアイテムをクリックすると下図のように登場人物のセリフと共に、取得すべきアイテムと、そのアイテムを取得できる現場が示される。

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  1. マップ画面上で現場アイコンをクリックしてその現場のパズルに挑戦する。パズルに挑戦する際には現場ごとに定められた量の「エネルギー」を消費する(現在のエネルギー量はマップ画面上端中央にある)。パズルを解いていく過程で、3.で指定されたアイテムや、その他のアイテムを取得できる。アイテムのドロップ率は後のシナリオになると低下していき、何度もパズルに挑戦しないと所望のアイテムを獲れないようになっている。

  2. 無事目的のアイテムを取得すると、3.と同じような画面が表示され、シナリオが一ステップ進行する。その際、オープニングと同様の掛け合いデモが挟まれることもある。そして、画面左のアイコンの中身が変わり、次に取得すべきアイテムが指示される。なお、一度取得したアイテムを再度取得することも可能である。

  3. これを繰り返し、指定されたアイテムを5種類そろえると、「コレクションを集める」というステップに進む。コレクションとは、5種類のアイテム(これを以下「コレクション構成アイテム」と称す)1つずつと、「チャージ」と呼ばれるアイテムを1~4種類組み合わせて生成されるアイテムを指す。チャージはコレクション構成アイテムと同様パズルを解く際にドロップする他、ミニゲームのボーナスとして、またゲーム内通貨を消費して購入することで取得可能である。1つのコレクションを集めるために必要なチャージは1種類ごとに1つであるとは限らず、コレクションによっては1種類当たり10以上のチャージが必要となる場合もある。

  4. コレクションを揃えると、別のコレクションを集めるためのコレクション構成アイテムの取得が指示される。

  5. こうやってコレクションを何種類か揃えていくうちに、シナリオはエンディングを迎える。

シナリオの種類

シナリオは複数の種類があり、ものによっては同時進行が可能である。

メインシナリオ

画面左のアイコンが金枠となっているもの。クリアまでに必要なコレクションの数が6個以上となる長編シナリオである。後に出てくるシナリオほどコレクションの数は多くなる。殺人事件のシナリオであり、クリア直前に「容疑者逮捕」のイベントが発生する。つまり、コレクションをある程度揃えると、下図のように画面左のアイコンの中身が手錠に変わり、マップ上にも手錠アイコンが表示される。

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この手錠アイコンをクリックすると、容疑者選択画面[2]が表示され、ここで正しい容疑者を選択する。今まで進めてきたシナリオの無いように基づいてヒントが表示されるので悩むことはほぼないだろう。犯人を逮捕するとシナリオクリアとなる。

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シナリオクリアのボーナスとして、メダル取得に挑戦できる。メダルとは、このシナリオで集めたコレクションをコレクション構成アイテムとする特別なコレクションである。メダル用のコレクションがなかなか入手できないので、メダルを取得できるのはクリアからずっと先になることもしばしば。

メインシナリオの数は15であり、メインシナリオ同士の同時進行はできない。つまり、あるメインシナリオをクリアするまで、次のメインシナリオに挑戦できない。ゲームをクリアした後も、マップ画面左下の「捜査」アイコンから振り返る(デモを見直したり、シナリオのあらすじを読む)ことができる。

月例イベント

画面左のアイコンに装飾がついているもの。月初に始まり、月末[3]に終了するシナリオである[4]。クリアに必要なコレクションの数はメダル含めて6。現場はマップ画面南端(ガバナーズ島)に出現する特設ステージに固定されている。この現場でパズルに挑戦するためには、エネルギーの他、イベント毎に用意された「コイン」を消費する。コインは他の現場でパズルをクリアすると取得できるほか、デイリーボーナスやリアルマネー課金でも取得できる。

時間制限のあるシナリオであるため、計画的に攻略する必要がある。また、現場の右に表示されるアイコンをクリックすることでデモを見直したり、シナリオのあらすじを読む)ことができるが、翌月になると振り返ることができなくなる。

現在の月例イベントの数は22であり、クリアし損ねても2年待てば同じシナリオに再挑戦可能である。月例イベントは季節性が高いため、1つしかない旧正月シナリオなど毎年同じシナリオが登場する。

「追加事件」シナリオ

クリアしたメインシナリオの後日談。クリアに必要なコレクションの数は2~4という短めのシナリオで、メダルはない。画面左のアイコンの枠の色は銀。マップ上にシナリオのアイコンが表示され、これをクリックすることでシナリオを振り返ることができる。このアイコンはシナリオをクリアしても消えることはない。

「情報提供者」シナリオ

メインシナリオで使用した現場を使ったオリジナルシナリオ。3つのサブタイプに分かれる。追加事件と同様、マップ上にアイコンが表示されるが、シナリオをクリアすると消えてしまい後で振り返ることができない。

前半の情報提供者シナリオ

クリアに必要なコレクションの数は5又は10でメダルはない。コレクション構成アイテムをドロップする現場はコレクションごとに固定されている。言い換えると1つのコレクションに必要な構成アイテムはすべて同じ現場でドロップし、コレクションを集める段階になるまで同じ現場でパズルを解き続けることになる。

シェンのシナリオ

科学班スタッフのウィル・シェンのシナリオ。コレクション構成アイテムはマッチスリー専用現場である「法医学研究所」のみで取得できる[5]。クリアに必要なコレクションの数は12でメダルはない。

後半の情報提供者シナリオ

メインシナリオの終盤13番目~15番目は2020年から翌年にかけて追加実装されたものである。このシナリオで登場する現場は、元々月例イベント用の現場だったものであり、その結果月例イベントとして使えなくなったものが情報提供者イベントとして提供されることになった。月例イベントと同様メダルがあり、クリアに必要なコレクション数はメダル含めて6である。


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