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Coleco ColecoVision(1982)

ハードウェア概要

コレコビジョンはZ80をCPUとして採用した据置ゲーム機である。機体前面に拡張コネクタがありそこに"Atari Converter(Expansion Module #1)"というユニットを接続することでATARI 2600のソフトを実行することも可能である。ColecoVisionの資料はColecoVision.dkに非常によくまとめられており、この記事もそこを参考にしている。

コントローラ端子の特徴

本機はアタリ仕様のコントローラ端子を2つ備えている。本機のコントローラ端子の特徴はコモン端子を2つ有していることである。つまり、ピン8の他に、ピン5もコモン端子として使用可能である。具体的にはピン5がH、ピン8がLの場合は他のアタリ仕様端子と同様ピン8がコモン端子となり、ピン5がL、ピン8がHの場合はピン5がコモン端子となる。原則として信号入力ピン(1〜4、6、7、9)は全てプルアップされている。

本機に同梱されるハンドコントローラもこの仕様を活用し、8方向のスティック、2ボタンのトリガに加え、12キーのキーパッドのある非常に高機能なものとなっている。また、ピン7と9はローラーコントローラステアリング用の端子となっている(ロータリーエンコーダのためのデジタル入力)。ピンアサインは以下の通り。

pin#

Function

1

Digital in

2

Digital in

3

Digital in

4

Digital in

5

VCC/GND

6

Digital in

7

Digital in

8

GND/VCC

9

Digital in

読み取り方法

Coleco Vision Cart Infoコレコビジョンの図面によれば、コントローラ関係のI/Oポートは以下の通り。

port#

Bit7

Bit6

Bit5

Bit4

Bit3

Bit2

Bit1

Bit0

80(W)

Set Keypad mode(pin5=GND, pin8=VCC)

C0(W)

Set Joystick mode(pin5=VCC, pin8=GND)

FC(R)

Read Controller #1

pin9

pin6

pin7

NC

pin3

pin2

pin4

pin1

FF(R)

Read Controller #2

pin9

pin6

pin7

NC

pin3

pin2

pin4

pin1

Colecovision Programmer's Manualによれば、コントローラの読み取りを行うためのBIOSコールが本体ROMに用意されている。レジスタHで読み取るコントローラ端子を、レジスタLでスティックとキーパッドのどちらを読み取るのかを指定してDECODERというBIOSコールを実行すると、レジスタHにボタン、レジスタLにスティックの方向又はキーパッドの値、レジスタEにホイール又はローラのカウント値が保存されるという仕組みのようだ。


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