Magnavox Odyssey 2/Philips Videopac G7000(1978)
- 公開日: 2021/08/08
- 更新日: 2021/08/08
ハードウェア概要
アメリカMagnavox社とその親会社のオランダPhilips社によって開発・販売されたゲーム機。ゲーム機であるがパソコンのようにキーボード一体型となっている。ヨーロッパでは1978年12月にVideopac G7000という名前でPhilipsから、アメリカでは翌1979年2月にOdyssey2(厳密には2は上付き文字)という名前でMagnavox社から発売された。本機は日本を含む様々な企業から異なるブランド名で販売された[1]。
コントローラ端子の特徴
本機はアタリ仕様と同形状のコントローラ端子を2つもっている(モデルによってはコントローラが本体直結となっておりコネクタはない)が、仕様は全く異なる。Oddyssey 2のサービスマニュアルによれば、ピンアウトは以下の通り。
pin# |
Function |
---|---|
1 |
Common |
2 |
Digital in (BUTTON) |
3 |
Digital in (LEFT) |
4 |
Digital in (DOWN) |
5 |
Digital in (RIGHT) |
6 |
Digital in (UP) |
ハードウェア実装
本機のCPUであるintel 8048は8ビットのバスと、2系統の8ビットI/Oポートを持っている。Dan Boris氏のサイトにあるOdyssey 2 Technical Specsによれば、ジョイスティックの読み取りは以下の手順でBIOSを使って読み取る。
ジョイスティック1ならレジスタR0に0を、ジョイスティック2なら1を書き込み
アドレス$38Fをコールする
読み取り結果はレジスタR2、R3とフラグF0から判断できる。具体的には以下の通り
レジスタR3が$FFなら上、$01なら下
レジスタR2が$FFなら左、$01なら右
フラグF0が1ならボタンが押されている