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MGT SAM Coupé(1989)

ハードウェア概要

イギリスのMiles Gordon Technology (MGT)社から販売されたシンクレアZX Spectrumクローン。登場は89年末とアタリ仕様端子採用機としてはFM TOWNSよりも遅い。本機の情報はsam.speccy.czによくまとめられており、当記事も当該サイトにある情報をもとに作成されている。

コントローラ端子の特徴

本機はコントローラ端子を1つもっており、回路図メモリマップから判断するにピンアウトは以下の通りである。

pin#

Function

1

Digital in

2

Digital in

3

Digital in

4

Digital in

5

GND

6

Digital in

7

VCC

8

COMMON 1

9

COMMON 2

ピン5がGNDという、他の機種にはない実装となっている。CPCなどと同様、スプリッタケーブルを使ってコントローラを2つ接続することが可能である(本体のピン9とコントローラ2のピン8がつながる)。つまり、コントローラ1の読み取りを行う時はピン8をL、ピン9をHにして、コントローラ2を読む時は逆にする。

ハードウェア実装

テクニカルマニュアルによれば、コントローラ信号はキーマトリクスを用いてキーボードと一緒に読み取られる。コントローラ1は6〜0のキーと等価であり、コントローラ2は1〜5のキーと等価である。

コントローラ端子のピン1〜4と6はASICのI/Oポートに接続される。コントローラ端子とピン番号とI/Oポートの対応は以下の通り

ASIC I/O Port

K1

K2

K3

K4

K5

Controller pin#

6

1

2

4

3

キーマトリクスの出力側は、Z80のアドレスバスの上位8ビットA8〜A15で指定する。

制御方法

コントローラの読み取り方法は以下の通りである。

  1. LD命令を使ってアドレスバスA8〜A15が$EF(コントローラ1)又は$F7(コントローラ2)となるようなメモリアドレスにアクセスする

  2. I/Oアドレス$FEを読み出す。読み出した値のビット0〜4がそれぞれK1〜K4に対応している。なお、各ピンがHレベルの時にビット値は1、Lレベルの時にビット値は0となる


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