ソニー SMC-777(1983)
- 公開日: 2020/08/18
- 更新日: 2020/08/20
ハードウェア概要
1983年にソニーから発売されたZ80ベースのパソコンである。4096色中16色表示が可能などソニーらしくAV機能に優れたパソコンだった。MSXと同様HitBitの愛称がつけられていた。
コントローラ端子の特徴
以下の記載は、SMC-777のマニュアル及び、X1センターに掲載されているシステムI/Oマップに基づく。本機はコントローラ端子を2つもっている。端子1はシンプルな1ボタンジョイスティック向けである一方、端子2はPC-6001上位互換となっている[1]。ピンアウトは以下の通りである。
pin# |
Controller 1 |
Controller 2 |
---|---|---|
1 |
Digital in |
|
2 |
Digital in |
Digital in / Digital out |
3 |
Digital in |
Digital in / Digital out |
4 |
Digital in |
Digital in / Digital out |
5 |
VCC |
|
6 |
Digital in |
Digital in / Digital out |
7 |
NC |
Digital in / Digital out |
8 |
GND |
Digital in / Digital out |
9 |
GND |
制御方法
本機のジョイスティック端子は、以下の通りI/Oアドレス$*051、$*151、$**51を用いてコントローラ端子への読み書きを行う。下表ではコントローラの各ピンをCmPnの形式で表記する。例えば、C1P2であればコントローラ端子1のピン2のことである。なお、X1センターの記載と若干食い違う箇所があるが、マニュアルの「PC-6051が使用可能」という記載に基づいて「たぶんこうだろう」とこちらで判断したものである。
Bit7 |
Bit6 |
Bit5 |
Bit4 |
Bit3 |
Bit2 |
Bit1 |
Bit0 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
$*051(R) |
Not Used for Controller |
C1P6 |
C1P4 |
C1P3 |
C1P2 |
C1P1 |
||
$*151(R) |
Not Used for Controller |
C2P8 |
C2P7 |
C2P6 |
C2P4 |
C2P3 |
C2P2 |
C2P1 |
$**51(W) |
Not Used |
Data |
Not Used |
Output Pin Select |
信号入力、出力ともに0=L、1=Hである。信号出力を行う場合は、ビット0〜2で信号出力を行うピンを指定し、ビット4で送る信号を定める。ビット0〜2とピンの対応は以下の通り。
Bit2 |
Bit1 |
Bit0 |
Pin# |
---|---|---|---|
1 |
0 |
1 |
8 |
1 |
0 |
0 |
7 |
0 |
1 |
1 |
6 |
0 |
1 |
0 |
4 |
0 |
0 |
1 |
3 |
0 |
0 |
0 |
2 |