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NEC PC-6001(1981)

ハードウェア概要

1981年にNECから発売されたZ80ベースのパソコン。最初からホビー機として設計されており、PSG音源やジョイスティック端子、ROMカートリッジスロットなども内蔵している。PCプログラミング入門マンガの「こんにちはマイコン」のターゲット機としても知られる。

当機及び後継機は実験機的な要素もあったらしく、以下のように同社の他機種に先駆けて標準搭載された機能も多い。

  • PC-6001(1981/11): PSG音源及びジョイスティック[1]

  • PC-6001mkII(1983/7): 音声合成及び漢字ROM[2]

  • PC-6601(1983/11): 3.5インチFDD及び音程つき音声合成[3]

  • PC-6001mkIISR及び6601SR(1984/11): FM音源[4]

コントローラ端子の特徴

本機はコントローラ端子を2つもっている。オリジナルのATARI VCSに対して標準ジョイスティックで使用しない端子の仕様が以下の通り大きく変更されている。

  • VCCはピン7からピン5へ移動

  • GNDはピン8からピン9へ移動

  • ピン5、9にアサインされていたデジタル/アナログ入力の代わりにデジタル入出力端子がピン7に、デジタル出力端子がピン8にアサインされた

  • ピン6がデジタル入出力端子となった

  • ピン1 - 4はデジタル入力専用となった

ピンアウトは以下の通りとなる。

pin#

Function

1

Digital in

2

Digital in

3

Digital in

4

Digital in

5

VCC

6

Digital in / Digital out

7

Digital in / Digital out

8

Digital out

9

GND

GNDが9ピンに移動しているが、ピン8をLレベルに設定することでATARI VCS同様ピン8をコモンピンとすることができる。本端子は入力4、出力3のI/Oポートとして使用可能である。

PC-6001のコントローラ端子の仕様はMSXにもほぼそのまま採用されたため、日本国内におけるデファクトスタンダードとなり、1989年に登場したFM TOWNSまで採用され続ける。

ハードウェア実装

本機のジョイスティック端子は、PSGコントローラであるAY-3-8910のI/Oポートを利用して実装されている。AY-3-8910のI/Oポートの制御方法は「PSG音源の利用」を、回路についてや各ピンとI/Oポートとの対応についてはPC-6001, MSX, PC-9801, FM-7共通を参照のこと。

THE B-TYPE UNION.に掲載されているN6x BASIC リファレンス-資料4:I/Oポートアドレスによれば、PSGを制御するためのI/Oポートアドレスは以下のとおりである。

  • $A0(W): AY-3-8910のレジスタ指定

  • $A1(W): AY-3-8910データ出力

  • $A2(R): AY-3-8910データ読み出し


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