Philips/Radiola/Schneider VG 5000μ(1984)
- 公開日: 2021/08/08
- 更新日: 2021/08/08
ハードウェア概要
VG 5000μ(正確にはμは上付き文字)は、1984年10月から1986年にかけてにPhilips、Radiola、Schneider三社からフランスで販売されたZ80ベースのパソコンである。スペックとしては同時期のMSXよりもやや下で入門機という位置づけ。
コントローラ端子の特徴
本機にはジョイスティック端子は備えられていないが、カードエッジ式の拡張コネクタを一つ備えており、ここにジョイスティック端子拡張アダプタVG5200又は拡張ユニットVG5216[1]を取り付けることで、ジョイスティック端子を2ポート追加することが可能である。
Philippe DAZI氏のサイトによればピンアウトは以下の通りで、PC-6001やMSXの1ボタン&入力専用版というデザインである。純正のジョイスティックとしてVU-0001、VU-0005も用意されている。
pin# |
Function |
---|---|
1 |
Digital in (UP) |
2 |
Digital in (DOWN) |
3 |
Digital in (LEFT) |
4 |
Digital in (RIGHT) |
5 |
VCC |
6 |
Digital in (BUTTON) |
7 |
NC |
8 |
GND |
9 |
GND |
読み取り方法
Carl HERVIER氏のサイトにあるドキュメントによれば、ジョイスティックの読み取りは以下の手順でBIOSを使って読み取る。
レジスタAに、左ジョイスティックの読み取りであれば0を、右ジョイスティックであれば1を、キーボード(カーソルキーとスペースバー)の読み取りであれば2を保存する
上下方向の読み取りであればアドレス$B0を、左右方向であればアドレス$B3を、ボタンの読み取りであれはアドレス$B6をコール
読み取り結果はレジスタAに保存される。入力がなければ$00、右・下又はボタン入力があれば$01、上又は左入力があれば$FFとなる