トミー ぴゅう太(1982)
- 公開日: 2020/10/10
- 更新日: 2023/09/06
ハードウェア概要
1982年にトミー(現・タカラトミー)より発売されたホビーパソコン。Enri's Homepageの記事によれば、CPUはTMS995という16ビットCPUである。大きな特徴として日本語BASICというのがあり、BASICの命令や関数が全てカタカナに置き換えられている。海外ではTOMY Tutorという名前で(もちろんBASICは普通のものに差し替え)販売された。
コントローラ端子の特徴
本機はアタリ仕様と同形状のコントローラ端子を1つもっているが、仕様は全く異なる。Floodgap Systems' websiteに載っている資料によれば、ピンアウトは以下の通り。
pin# |
Function |
---|---|
1 |
Common 1 |
2 |
Common 2 |
3 |
Digital in (Button SL) |
4 |
Digital in (Button SR) |
5 |
Digital in (DOWN) |
6 |
Digital in (LEFT) |
7 |
Digital in (UP) |
8 |
Digital in (RIGHT) |
9 |
NC |
ぴゅう太はCPCやTI-99と同様、コモン端子が2つあり、1端子でコントローラを2つ接続できるようになっている。ピン1とピン2とは一方がLの時必ず他方がHとなるよう制御されている。
ハードウェア実装
回路図等詳細は上記Enri's Homepageに記載されているのでそちらを参照のこと。TMS9995のマニュアルによれば、このCPUはCRU(Communication Register Unit)というシリアル端子を内蔵しており、最大15ビットすなわち32768系統のシリアル信号を扱うことができる。コントローラ端子のピン3〜8にはそれぞれ別系統のCRUアドレスが割り当てられる。
CRUは専用の命令(LDCR、STCR、SBO、SBZ、TB)が用意されており、コントローラの入力値を読み出す場合は読み込み命令であるSTCR又はテスト命令(指定した系統のシリアル情報が1の時にフラグをセットする)TBを用いる。