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ナショナル JR-200(1982)

ハードウェア概要

1982年に松下通信工業より発売されたホビーパソコン。Enri's Homepageの記事によれば、CPUはMN1800A(6802相当)とのこと。

コントローラ端子の特徴

本機はコントローラ端子を2つもっている。ピンアウトは以下の通り。

pin#

Function

1

Digital in

2

Digital in

3

Digital in

4

Digital in

5

VCC

6

Digital in

7

Digital in

8

COMMON

9

GND

ピン8は、一方の端子がLの時は必ず他方の端子がHとなるよう制御されている(両端子のピン8がHとなる場合もある)。ジョイスティックなどはピン8がコモン端子であることを想定しているようだ。Townsパッドのようにピン9をコモンとするコントローラは、端子1に接続されたか端子2に接続されたかを本体が判断できない。

(2021/9/3追記)加えて、JR-200のジョイスティック端子はキーボードとあわせてキーマトリクスを構成しているらしく、ピン9をコモンとするコントローラを操作するとキー入力と誤認してしまう。つまり、9ピンコモンのコントローラの入力があったタイミングでキーボードのキーに対応するキーマトリクス出力がLとなっていると、キーボードコントローラはこの入力をキー入力であると判断する。8ピンコモンのコントローラであればこの時は8ピンがHなのでコントローラ端子への信号入力は発生しない。(追記終わり)

ハードウェア実装

回路図等詳細は上記Enri's Homepageに記載されているのでそちらを参照のこと。キーボード及びコントローラ端子は基本的にサブCPUであるMN1544が担当している。読み取り手順は以下の通りのようだ。

  1. アドレス$C803のビット1に1、ビット7に0を出力し、サブCPUにジョイスティックの読み取りを指示する

  2. サブCPUが端子を読み取ると、メインCPUの割込ルーチンが端子1の入力データをアドレス$0001に、端子2の入力データをアドレス$0002に保存するのでこれを読み出す

各端子のピン1〜4、6、7は対応するアドレスのビット0〜5に対応している(はず)。1の時ピンはHで0の時はL。


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