ナショナル JR-200(1982)
- 公開日: 2020/10/09
- 更新日: 2021/09/03
ハードウェア概要
1982年に松下通信工業より発売されたホビーパソコン。Enri's Homepageの記事によれば、CPUはMN1800A(6802相当)とのこと。
コントローラ端子の特徴
本機はコントローラ端子を2つもっている。ピンアウトは以下の通り。
pin# |
Function |
---|---|
1 |
Digital in |
2 |
Digital in |
3 |
Digital in |
4 |
Digital in |
5 |
VCC |
6 |
Digital in |
7 |
Digital in |
8 |
COMMON |
9 |
GND |
ピン8は、一方の端子がLの時は必ず他方の端子がHとなるよう制御されている(両端子のピン8がHとなる場合もある)。ジョイスティックなどはピン8がコモン端子であることを想定しているようだ。Townsパッドのようにピン9をコモンとするコントローラは、端子1に接続されたか端子2に接続されたかを本体が判断できない。
(2021/9/3追記)加えて、JR-200のジョイスティック端子はキーボードとあわせてキーマトリクスを構成しているらしく、ピン9をコモンとするコントローラを操作するとキー入力と誤認してしまう。つまり、9ピンコモンのコントローラの入力があったタイミングでキーボードのキーに対応するキーマトリクス出力がLとなっていると、キーボードコントローラはこの入力をキー入力であると判断する。8ピンコモンのコントローラであればこの時は8ピンがHなのでコントローラ端子への信号入力は発生しない。(追記終わり)
ハードウェア実装
回路図等詳細は上記Enri's Homepageに記載されているのでそちらを参照のこと。キーボード及びコントローラ端子は基本的にサブCPUであるMN1544が担当している。読み取り手順は以下の通りのようだ。
アドレス$C803のビット1に1、ビット7に0を出力し、サブCPUにジョイスティックの読み取りを指示する
サブCPUが端子を読み取ると、メインCPUの割込ルーチンが端子1の入力データをアドレス$0001に、端子2の入力データをアドレス$0002に保存するのでこれを読み出す
各端子のピン1〜4、6、7は対応するアドレスのビット0〜5に対応している(はず)。1の時ピンはHで0の時はL。