NEC PC-6001、シャープ X1、各社MSX等のコントローラ端子に対応した2ボタンジョイスティック。
PC-6001純正のジョイスティックであるPC-6052は、アタリVSCと同じ1ボタンジョイスティックだった1。2ボタン対応のジョイスティックがいつ頃登場したのかはわからないが、遅くとも1983年10月にはソニーの2ボタンジョイスティックJS-55が広告に掲載されている2。回路図及びピンアウトは以下の通り。
- 1
PC-6001のマニュアルにも1ボタンしか言及されていない
- 2
Akiba PC Hotline! ボクたちが愛した、想い出のパソコン・マイコンたち 初期MSXの中でもスタイリッシュなデザインで差別化を図った「ソニー HitBit HB-55」に掲載されている、SMC-777及びMSXのHB-55の発売前の広告より。また、JS-55のパッケージに記載の説明には、発射ボタンが2種類あることが明記されている。

pin# |
function |
---|---|
1 |
UP |
2 |
DOWN |
3 |
LEFT |
4 |
RIGHT |
5 |
NC |
6 |
BUTTON A(1) |
7 |
BUTTON B(2) |
8 |
COMMON |
9 |
NC3 |
- 3
コモン端子は通常はATARI1ボタンジョイスティックと互換性のあるピン8だが、GNDであるピン9をコモン端子にしても動作する。一部のジョイスティックでは連射機能つきジョイスティックと基板を共通化するためか、ボタンのみピン9をコモン端子にしたものもあった。