Mattel Intellivision II(1983)
- 公開日: 2021/01/23
- 更新日: 2021/01/23
ハードウェア概要
Mattel社は1979年にROMカートリッジ交換型の家庭用ゲーム機器であるIntellivisionを発売した。本機のコントローラは本体直付であるが、1983年に発売されたマイナーチェンジ版のIntellivision IIではコネクタに接続するタイプに変更された。
コントローラ及び端子の特徴
本機のコントローラ端子はアタリ仕様と同じDサブDE-9だが、ピン配置は異なる。本体添付のコントローラは円盤状の方向指示器[1]、12ボタンのキーパッド、左右側面に2つずつのボタン(そのうちの1つは左右で同機能であり実質3ボタン)を備えている。方向指示器は16方向を検出可能である。
Jay's Video Game Pageに記載のピンアウト説明によれば、本機のピンアウトは以下の通り。また、Console5 Tech Wikiに記載の回路図によれば全てデジタル入力端子である。グランドは5ピンであり、信号の検出には音源コントローラであるAY-3-8910を使用している。
pin# |
Function |
AY-3-8910 I/O port |
|
---|---|---|---|
LEFT CONTROLLER |
RIGHT CONTROLLER |
||
1 |
Digital in |
PB3(10) |
PA3(18) |
2 |
Digital in |
PB2(11) |
PA2(19) |
3 |
Digital in |
PB1(12) |
PA1(20) |
4 |
Digital in |
PB0(13) |
PA0(21) |
5 |
GND |
||
6 |
Digital in |
PB7(6) |
PA7(14) |
7 |
Digital in |
PB6(7) |
PA6(15) |
8 |
Digital in |
PB5(8) |
PA5(16) |
9 |
Digital in |
PB4(9) |
PA4(17) |
コントローラの各入力は、入力ごとの8ビットコードを出力するようになっている。方向指示器はピン1〜4、9の5ビット、キーパッドはピン1〜4、6〜8の7ビット、ボタンは6〜8の3ビットである。各入力とピン出力の対応は以下の通り。下表において、方向D1は前(12時)を示し、時計回りに1/16周ずつシフトさせた方向をD2、D3…D16と定義している。また、ボタンS1は両側前方のボタン、S2は左手前のボタン、S3は右手前のボタンである。X記号は各入力の際にピン5と短絡しているピンである。[2]
これらは参考にしたJay's Video Game Pageの定義をそのまま使用させていただいた
Pin# |
1 |
2 |
3 |
4 |
6 |
7 |
8 |
9 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Direction |
D1 |
X |
|||||||
D2 |
X |
X |
|||||||
D3 |
X |
X |
X |
||||||
D4 |
X |
X |
|||||||
D5 |
X |
||||||||
D6 |
X |
X |
|||||||
D7 |
X |
X |
X |
||||||
D8 |
X |
X |
|||||||
D9 |
X |
||||||||
D10 |
X |
X |
|||||||
D11 |
X |
X |
X |
||||||
D12 |
X |
X |
|||||||
D13 |
X |
||||||||
D14 |
X |
X |
|||||||
D15 |
X |
X |
X |
||||||
D16 |
X |
X |
|||||||
Keypad |
1 |
X |
X |
||||||
2 |
X |
X |
|||||||
3 |
X |
X |
|||||||
4 |
X |
X |
|||||||
5 |
X |
X |
|||||||
6 |
X |
X |
|||||||
7 |
X |
X |
|||||||
8 |
X |
X |
|||||||
9 |
X |
X |
|||||||
Clear |
X |
X |
|||||||
0 |
X |
X |
|||||||
Enter |
X |
X |
|||||||
Buttons |
S1 |
X |
X |
||||||
S2 |
X |
X |
|||||||
S3 |
X |
X |