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三洋電機PHC-25/セイコーMAP-1010/日野電子CEFUCOM-21(1982)

ハードウェア概要

1982年に三洋電機から発売されたZ80ベースのパソコンである。インプレスAKIBA PC Hotline! ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・マイコンたち『PC-6001とよく似たカラーリングの小型パソコン「SANYO PHC-25」』によれば、BASICレベルでNEC PC-6001と互換性があり、カセットテープの記録フォーマットも同じ(つまり、PC-6001用のテープベースのソフトをそのまま読み込むことができる)とのこと。

PHC-25自体は音源を内蔵しておらず、ジョイスティック端子もないものの、正規オプションであるシンセサイザユニットPSG-01を接続することで両機能を使用可能となる。

このPHC-25の互換機として服部セイコーが発売していた教育用パソコン、マップ先生ことMAP-1010という機種がある。昔のPCに関するホームページの「格好いいマシン:セイコーMAP-1010」によれば、こちらは本体-キーボードセパレート型。また、morian氏のパピコニアンの倉庫 – 整頓中「SEIKO MAP-1010に関するメモ書き」によれば、拡張I/OボードMAP-1030に音源コントローラとジョイスティックポートが搭載されているとのこと。

さらに日野電子CEFUCOM-21という機種があり、こちらはブログ 新 レトロゲーム紀行「珍品コンピューター CEFUCOM-21とパピコンの関係」によれば音源・ジョイスティックポートそれにデータレコーダも内蔵されている。

コントローラ端子の特徴

日野電子CEFUCOM-21はコントローラ端子を2つ内蔵している(PHC-25とMAP-1010は別売り)。パピコニアンの倉庫 – 整頓中「cefucom-21を分解してみたよ ハードウェア編」に掲載されている基板の写真を見ると、PSG音源チップのAY-3-8910とコントローラ端子との間に74LS157が2つ、74LS367が1つ、x8とx4の集合抵抗が1つずつということでPC-6001完全互換とみてよさそうだ。MAP-1010のオプションであるデジタイザMAP-1070がPC-6051相当だとすると、VCCもあるはずだ。ということで予想されるピンアウトは以下の通り。

pin#

Function

1

Digital in

2

Digital in

3

Digital in

4

Digital in

5

VCC

6

Digital in / Digital out

7

Digital in / Digital out

8

Digital out

9

GND

ハードウェア実装

本機のジョイスティック端子は、PSGコントローラであるAY-3-8910のI/Oポートを利用して実装されている。AY-3-8910のI/Oポートの制御方法は「PSG音源の利用」を参照のこと。TAKEDA, toshiya氏のCommon Source Code ProjectのPHC-25エミュレータのソースコードから判断すると、AY-3-8910制御用のI/Oアドレスは以下の通り。各I/Oのビットとコントローラの信号ピンとの関係はたぶんPC-6001と同じと思われるため、当サイトの「PC-6001, MSX, PC-9801, FM-7共通」を参照のこと。Common Source Code Projectのソースではジョイスティック読み取りの際に下位5ビットのみをチェックしているが、これはROM BASICの解析に基づいてエミュレータの実装を行ったためだろう[1]

  • $C0(W): AY-3-8910のデータ出力

  • $C1(R): AY-3-8910のデータ入力

  • $C1(W): AY-3-8910のレジスタ指定


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