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シャープ MZ-2500(1985)

ハードウェア概要

1985年にシャープから発売されたZ80ベースのパソコンである。スイッチ切り替えによってMZ-80B、MZ-2000/2200双方のソフトが動作し両機種の豊富なソフトウェア資産が活用できると共に、FM音源(YM2203)やPCG[1]、320x200,256色などAV機能の強化もなされている。また、CPUも6MHzのZ80Bとなり他のZ80ベースのパソコンよりも高速だった。

派生機として廉価版のMZ-2520[2]や16ビットモードを追加したMZ-2861[3]があり、どちらも本機と同様のジョイスティックポートを備えている。

コントローラ端子の特徴

本機はコントローラ端子を2つもっている。ピンアウトは以下の通りである。

pin#

Function

1

Digital in

2

Digital in

3

Digital in

4

Digital in

5

VCC

6

Digital in / Digital out

7

Digital in / Digital out

8

Digital out

9

GND

基本的にはPC-6001MSX等と同様であり、ピン8をコモン端子とする一般的なMSXジョイスティックを使用する場合はピン8をLに指定する必要がある。

ハードウェア実装

ヤマハYM2203を使用している機種としては例外的に、本機のジョイスティック端子はYM2203のI/Oポート[4]を利用せずに実装されている。ちなみにYM2203のI/OポートはRS-232C端子等に利用されている。

「MZ-2500テクニカル・マニュアル」(工学社)によれば、ジョイスティック端子はI/OコントロールLSIであるSC-61K228F、バッファICの74LS257、フリップフロップICの74LS273を使って実装されている。同書p149に記載の回路図を以下に示すが、この回路図はSC-61K228Fを使わずに実装されているものらしく、NightfallCrew.comに記載の実機のジョイスティック端子基板の写真と比較すると、回路図にあるIC8(LS30)が写真では実装されていないことが分かる。

/static/images/atari/mz2500.png

大 深 海 水 淵 亭の「MZ-2500 I/Oマップ」によれば、ジョイスティック端子はI/Oアドレス$EFを用いて以下の通り制御される。各ピンの入出力ともに0=L、1=Hである。

R/W

Bit7

Bit6

Bit5

Bit4

Bit3

Bit2

Bit1

Bit0

Read

Not Used

pin7

pin6

pin4

pin3

pin2

pin1

Write

Not Used

Select (0=port1, 1=port2)

port2 pin8

port1 pin8

port2 pin7

port1 pin7

port2 pin6

port1 pin6


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