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NEC PC-8001mkII(1983), PC-8801mkII(1983)

ハードウェア概要

PC-8001mkIIは1979年に発売された日本最初期のパソコン、PC-8001の後継機である。PC-8001に比べてグラフィック回りが強化されている。本機の後継機として、PC-8001mkIISRが1985年に登場している。PC-8801mkIIは1981年に登場したビジネス向け8ビットパソコンのPC-8801の後継機である。

コントローラ端子の特徴

両機のコントローラ端子はアタリ仕様と同じDサブDE-9だが、ピン配置は全く異なる。また、この端子は両機の後継機であるPC-8001mkIISRやPC-8801mkIISRには採用されていない。復刻・懐古庵の『両mkIIを比較する』[archive]によればピンアウト及びI/Oアドレスは以下の通りである。

pin#

Function

Address / Bit

1

Digital in(UIP2)

$30 / Bit7

2

Digital in(UIP1)

$30 / Bit6

3

Digital out(UOP1)

$40 / Bit6

4

Digital out(UOP2)

$40 / Bit7

5

GND

---

6

Digital out(UOP3)

$10 / Bit7

7

GND

---

8

Interrupt(UINT2)

---

9

VCC

---

コンバータ回路例

上記の通り、本機種の端子の仕様は入力2、出力3なのでMSX用コントローラをつなぐ場合は工夫が必要となる。例えば74138等のラインデコーダICの出力をコントローラの各信号検出ピンにつなぎ、本機種の信号入力ピンとコントローラのコモンピン(ピン8)をつなぐ。この場合、BUBCOM80のようにコントローラ内の電流の向きが逆になる。つまり、単純なスイッチ型のコントローラであれば動作するが、TOWNSパッドのようにダイオードで電流の向きを制限していたり、連射機能等ICを追加しているコントローラは動作しない。

ファミコンやスーパーファミコンのコントローラ端子は本体から見て出力2、入力1で動作するため、単純な変換ケーブルのみで動作すると思われる。以上説明した変換回路/ケーブルの一例を下図に示す。なお、自分は本機種を持っていないためちゃんと動作するかはわからない。また、MSXコントローラ用の変換回路については、本機種のに入力ピンがプルアップされているか分からなかったので、念の為プルアップ回路(赤い箇所)を追加している。また、スーパーファミコンの端子については角が丸まっている方のピンが7である。

/static/images/atari/8001converter.png

MSXコントローラを使う場合は下記のように制御する

pin 3

pin 4

pin 6

pin 2

L

L

L

UP (MSX pin 1)

H

L

L

DOWN (MSX pin 2)

L

H

L

LEFT (MSX pin 3)

H

H

L

RIGHT (MSX pin 4)

L

L

H

TRIGGER 1 (MSX pin 6)

H

L

H

TRIGGER 2 (MSX pin 7)

ファミコン用コントローラを使用する場合は以下の手順となるはず。

  1. ピン3をHレベルにする

  2. ピン3をLレベルにする

  3. ピン4をLレベルにする

  4. ピン2を読み取る

  5. ピン4をHレベルにする

  6. 3〜5を7回(スーパーファミコン用コントローラの場合は15回)繰り返す

計8回読み出したピン2の内容と各ボタンの対応は以下の通り。なお、ボタンが押されている時はL、押されていない時はHが出力される。

Order

1

2

3

4

5

6

7

8

Button

A

B

Select

Start

Up

Down

Left

Right

スーパーファミコン用コントローラの場合は以下の通りとなる(参考: https://gamefaqs.gamespot.com/snes/916396-super-nintendo/faqs/5395 )。

Order

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13-16

Button

B

Y

Select

Start

Up

Down

Left

Right

A

X

L

R

Always H


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