ハードウェア概要
ブラジルのTec Toy社(現在の社名は空白のないTectoy)はセガのライセンスを受けてMaster Systemやメガドライブを生産・販売している。ブラジルではゲーム機に高額な関税をかけていたこともあり、メガドライブはおろかMaster Systemですら今なお販売されている。
Master System Evolutionは2009年に登場した機種であり、カセット端子が無い代わりに132ものゲームを内蔵している。2021年現在でも販売されている。
なお、これ以前にMaster System 3 Collection(内蔵ゲーム数は74, 105, 112, 120又は131)及びMaster System 3が出ており1こちらにも6ボタンパッドが添付されているが、ニューズグループrec.games.video.classicの投稿によればこちらは通常のメガドライブ用6ボタンパッドとのこと。また、ブラジルのサイトBOJOGÁによれば、このパッドはこれらの機種で使う限り実質2ボタンパッドと同等である。
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74〜112ゲーム版はカセット端子も残されている。120ゲーム版、131ゲーム版及びMaster System 3はEvolutionと同じく内蔵ゲームのみ。また、120ゲーム版まではカスタムチップ化されたマスターシステム(TECTOY-580)そのものが載っていたが、131ゲーム版以降はAtGames社が開発したエミュレーションチップNozaを用いてMaster System(とゲームギア)のエミュレーションを行っている。
コントローラ端子の特徴
本機はコントローラ端子を2つもっている。後述のコントローラの基板写真から判断すると、ピンアウトは以下の通りであると推測される。
pin# |
Function |
|---|---|
1 |
Digital in |
2 |
Digital in |
3 |
Digital in |
4 |
Digital in |
5 |
Digital in / Vcc |
6 |
Digital in |
7 |
Digital in |
8 |
GND |
9 |
Digital in |
本機はカセット端子を持たず内蔵のメモリにインストールされているゲームのみをプレイする機器である。Light Phaserやスポーツパッド用のゲームはインストールされておらず、元々パドルコントロール用だったゲームは通常のコントローラで操作できるよう手を加えられている(Sega Retroのギャラクティックプロテクターの記事より)2。
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そもそもパドルコントローラは日本国内のみで販売されたコントローラである
本機に添付されたコントローラはメガドライブの6ボタンパッドの筐体を流用したもので、STARTボタンでポーズ、XYZボタン同時押しでリセット(プレイしているゲームを終了してゲーム選択画面に戻る)をかけることができる。ボタンA、BはどちらもMaster Systemのボタン1相当であり、ボタンCはボタン2相当である。なお、モードボタンは無い。
SMS Power!のフォーラムでDMN_Sonic氏が投稿したコントローラの基盤写真 を見る限り、ポーズボタンとXYZボタンはそれぞれ専用の信号線が割り当てられており、ピンの数から考慮してこれらはピン5と7に割り当てられていると思われる(どちらのボタンがどのピンに割り当てられているかはわからない)。
オリジナルのMaster Systemのコントローラも使用可能である。また、メガドライブのコントローラも使用可能である3。従って、ピン5には少なくともメガドライブ用コントローラに内蔵されたICを駆動できるだけの電源が供給されているはずだが、どのようにしてEvolution専用コントローラのXYZ又はSTARTボタンの信号入力と兼用させているのかは不明。
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とあるゲーマーのweblog Dreiに動作報告あり。
を付与しています。