FM TOWNS 6ボタンパッド(ついでにカプコンCPSF-PC、魔法マジカルパッド)
- 公開日: 2020/09/26
- 更新日: 2022/05/18
FM TOWNSの対戦格闘ゲーム用に発売された8ボタンジョイパッドで型番はFMT-PAD601。Townsパッドに対してC、X、Y、Zの4ボタンが追加されている。ボタンは上段が左からX, Y, Z、下段が左からA, B, Cとなっており、TownsパッドとはA, Bボタンの位置が入れ替わっている[1]。
1994年秋に登場したブランディア及びスーパーストリートファイターIIに同梱された他、単品発売もされている。対応ソフトは上記2タイトルに加え、TOWNS末期に発売されたサムライスピリッツと餓狼伝説スペシャルである。
(2022/5/18追記) TOWNS6ボタンパッドの発売前年(1993年)には、各社からPC-6001/MSX仕様の端子で使用可能な6ボタンコントローラやアダプタが登場している。具体的には以下の通り。
11月 カプコンCPSF(Capcom Power Stick Fighter)-PCアダプタ[4]
12月 魔法株式会社より発売されたX68000版餓狼伝説2に同梱されたマジカルパッド
この年、電波新聞社のゲーム開発部門が子会社化され、ゲームのブランド名だったマイコンソフトが会社名となった。その後2018年に電波新聞社に吸収合併され、電波新聞社マイコンソフト事業部となる。
本体側のピン7、8、9をそれぞれコントローラの9、7、8に配線するアダプタ。対応ソフトで6ボタンパッド含むメガドライブ用コントローラを使用可能。
スーパーファミコン用CPSFジョイスティックや、そのメガドライブ版CPSF-MDを含むメガドライブ用の6ボタンコントローラからの信号をMSX仕様の端子でも扱えるように変化するアダプタ
各コントローラのボタン配置は以下の通りである。
(追記終わり)
回路図及びピンアウトは以下の通り。セレクタICである74HC157Aを使って、8ピン出力に応じて上下左右/ZYXCの入力検出を切り替えるようになっている。(2022/5/18追記: CPSF、マジカルパッドについてもピンアウトを併記した。ピンアウトについてはHUYE氏によるX68000用ジョイスティックドライバ「joydrv.x」のソースコード及び、TOWNS版スーパーストリートファイターIIでの挙動に基づく)
TOWNS 6B Pad |
CPSF |
CPSF-MD |
Magical Pad |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
pin# |
pin8=L |
pin8=H |
pin8=L |
pin8=H |
pin8=L |
pin8=H |
pin8=L |
pin8=H |
1 |
UP/SELECT |
BUTTON Z |
UP |
BUTTON R |
UP |
BUTTON Z |
UP |
--- |
2 |
DOWN/SELECT |
BUTTON Y |
DOWN |
BUTTON Y |
DOWN |
BUTTON Y |
DOWN |
--- |
3 |
LEFT/RUN |
BUTTON X |
LEFT |
BUTTON X |
LEFT |
BUTTON X |
LEFT |
BUTTON L |
4 |
RIGHT/RUN |
BUTTON C |
RIGHT |
SELECT |
RIGHT |
MODE |
RIGHT |
BUTTON R |
5 |
VCC |
|||||||
6 |
BUTTON A |
BUTTON L |
BUTTON B |
BUTTON A |
BUTTON C |
BUTTON D |
||
7 |
BUTTON B |
START |
BUTTON C |
START |
BUTTON A |
BUTTON B |
||
9 |
COMMON/GND |
対応ソフトさえ用意すればPC-6001や MSX等の「ピン5がVcc、ピン8が出力、ピン9が出力又はGND」である機種でも動作する。また、これらの機種ではソフトが対応していなくても2ボタンパッドとして使用可能である[5]。
ただし、FM TOWNSではたまにピン8をHに設定しているソフトがあり、そのようなソフトでは方向キーが動作しない。