サッカー ドイツ・ブンデスリーガのスタジアム移転

ドイツのブンデスリーガ(1部及び2部、2013-14シーズン)の90年代以降のスタジアム移転をまとめてみた。しかしドイツはスペインと違って調べやすかった(改装がほとんどでスタジアムの新築が少なかったというのもあるけど)。英語版Wikipediaでスタジアムを追っかけられなかったのがIngolstadtの旧本拠地のESV-Stadionだけ。このスタジアムもドイツ語版Wikipediaであっさり位置を確認できた。これが国民性の違いというやつか…

CITY

BEFORE

AFTER

YEAR

TYPE

Augsburg

Rosenaustadion

SGL Arena

2009

近郊住宅地から郊外/●

Munich

Olympiastadion

Allianz Arena

2005

郊外からさらに遠い郊外/●

Mönchengladbach

Bökelbergstadion

Borussia-Park

2004

近郊住宅地から郊外/●

Mainz

Stadion am Bruchweg

Coface Arena

2011

近郊住宅地から郊外/▲

Gelsenkirchen

Parkstadion

Veltins-Arena

2001

ほぼ同じ場所(近郊住宅地)/─

Wolfsburg

VfL-Stadion am Elsterweg

Volkswagen Arena

2002

ともに都心近接/─

Düsseldorf

Rheinstadion

Esprit Arena

2004

ほぼ同じ場所(郊外)/─

Ingolstadt

ESV-Stadion

Audi Sportpark

2010

近郊住宅地から郊外(工業エリア)/▲

Paderborn

Hermann Löns Stadium

Benteler Arena

2008

郊外からより近い郊外/△

TYPEのうち、「○」は明らかに都心側に移転したといえるもの。△は都心側に移転したとはいえ、元の立地もさして都心から遠くないケース。郊外側に移転したケースには「●」または「▲」を割り当てている。また、移転前後で大差ないもの、隣接する土地に移転したものについては「─」とした。

1899 Hoffenheimの本拠地、Rhein-Neckar Arenaはこの表から除外している。というのは、1899 Hoffenheimはアマチュアクラブを強引に強化したパターンで「クラブ新設に合わせてスタジアム建設」といったほうが近い状況だと思われるからだ。ちなみに、Rhein-Neckar ArenaのあるSinsheimも、クラブの旧本拠地であるDietmar-Hopp-StadionもRhein-Neckar都市圏の外れ(都市圏の中心であるMannheimから30キロ程離れている)にあるド郊外である。しかしJリーグ(の傍士銑太氏)がHoffenheimを小都市の成功例として持ち上げる[archive]というのはいかがなものか。NFLのニューイングランド・ペイトリオッツを人口16000人のFoxboroughのチームとして紹介するようなもんだぞ(実際は人口450万のボストン都市圏のチーム)。

Volkswagen ArenaのあるWolfsburgは典型的な企業城下町だね。フォルクスワーゲンのバカでかい工場の隣にスタジアムがあって、商業地域や中心駅は工場の(川をはさんだ)対岸に配置されている。

Düsseldorfは旧スタジアムを解体して立て直したパターン。建て直しの間の2シーズン使用していたPaul-Janes-Stadion(7400人。暫定利用の為に5百万ユーロかけて手直しした模様)はカウントしていない。

まとめてみると、ドイツはあんまり都心にスタジアムを移すことにこだわっていないように思える。

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