日ハムと札幌ドームについて整理してみた
- 公開日: 2023/10/25(水) 21:56[JST]
2023シーズンから北海道日本ハムファイターズは札幌ドームから北広島のエスコンフィールドに移転した。この移転に関し、メディアやSNS上では高額な利用料など、ドームの運営企業である第三セクターの株式会社札幌ドーム(以下、施設としてのドームについては「札幌ドーム」、その運営会社については(株)札幌ドームとする)側のまずさが喧伝されていた。一方で(株)札幌ドーム側も「モニター座談会レポート」において反論を行っている。
本件は、ヤフーが運営するWebメディアのTHE PAGEが2016年5月23日付で報道した記事「日ハムの球団経営を圧迫する旧態依然の壁」が端緒となっており、(株)札幌ドームへの批判の多くがこの記事に基づいている。しかしながらこの記事自体に間違いが多く、更には尾ひれがついた(その中には明らかに悪意を持った嘘が付加されたものもある)状態でのバッシングとなってしまっている。
一方で(株)札幌ドーム側の反論も微妙に論点をずらしたものになっているように感じられる。
そこで、市が公開している資料なども抑えつつまとめてみようと思った次第。
渡辺保裕のバンドッグス三部作を振り返る(4)異世界三冠王
- 公開日: 2021/12/11(土) 15:24[JST]
- 更新日: 2022/11/05(土) 12:33[JST]
第三作にして現時点での最新作が「異世界三冠王」である。前二作とは代わり、最近流行りの異世界転移・転生ものであり、それに野球を絡めたというもの。
概要
「異世界三冠王」は名門チーム「関東バッドッグス」の4番にして三冠王7度の大打者・鳥倉雲平(とりくら・うんぺい)を主人公とする全18話・単行本2巻の作品である。週刊漫画ゴラクに2021年3月から7月にかけて連載された。各話のタイトルは「〜の三冠王」で統一されている。
タイトルの通り、JRPG風のファンタジー世界(ただし魔法はない)に転移した主人公が、降りかかる様々な困難を野球によって半ば強引に解決しながらチームメンバーを揃えていく、という内容となっている。ナインが揃ったところで完結となった[1]。
渡辺保裕のバンドッグス三部作を振り返る(3)火の球 FIRE BALLER
- 公開日: 2021/11/28(日) 14:14[JST]
- 更新日: 2022/11/03(木) 09:54[JST]
続いて第二作「火の球 FIRE BALLER」。
概要
本作は、入団三年目のシーズン中に無償トレードでお荷物チーム・東京バンドッグスに移籍した投手・鮎川千早を主人公とする。別冊漫画ゴラク(当時は1日、15日発売の月2回刊)に2004年10月から連載されていた。単行本は1巻のみで8話掲載。当時の2chのスレッドを見ると、第8話は12/1に発売された号に掲載されており、単行本未掲載のエピソードが5話あるようだ。
(2022/11/3追記)国会図書館で単行本未収録の5話を確認したのでその内容も追記する。(追記終わり)
前作とは異なり、野球選手としても、また精神的にも未熟な主人公がライバルとの対決を経て成長していく、というストーリーにしたかったのだろうと思うのだが、2巻が出るだけの話数になる前に打ち切りとなった。
渡辺保裕のバンドッグス三部作を振り返る(2)熱球時代
- 公開日: 2021/11/23(火) 15:58[JST]
- 更新日: 2021/12/04(土) 09:44[JST]
ということで、まずは第一作「熱球時代」の紹介を。
概要
「熱球時代」は名門野球チーム「東京バンドッグス」の主砲・高千穂麦造(たかちほ・ばくぞう)を主人公とする全8話・単行本1巻の作品であり。各2話が前後編となっており、4つのエピソードから構成されている。
各エピソードには他チームのライバルや同僚選手にスポットライトが当てられ、主人公との関わりを介して彼らの活躍が描かれる。
なお、各エピソードは掲載順の時系列であるとは限らない(後述)。
渡辺保裕のバンドッグス三部作を振り返る(1)はじめに
- 公開日: 2021/11/23(火) 11:13[JST]
バンドッグス三部作とは、渡辺保裕氏による「漫画ゴラク等日本文芸社の雑誌に連載されていた、架空リーグの架空野球チーム『バンドッグス』に所属する野球選手を主人公とする一連の漫画作品」に対して私が勝手につけたタイトルである(無論今後4作目が登場する可能性は充分にある)。具体的には以下の三作が該当する。
熱球時代(2003〜2004年、別冊漫画ゴラク連載)
火の球(別冊漫画ゴラク2004年8月号〜12月号連載)
異世界三冠王(週刊漫画ゴラク2021年3月〜7月連載)
渡辺保裕氏と言えば芝居がかった癖のある演出が特徴であり、そのアクの強さが魅力の一つである。加えて、野球マンガにおいてはプロ野球ファンである氏による確かな知識と深い愛情もあいまって野球マニアには堪らない作品群となっている。氏による野球マンガの代表作はコミックバンチのローンチタイトルでもある「ワイルドリーガー」だが、こちらは実在のセ・リーグに主人公率いるオリジナル球団を登場させたものである(「野球狂の詩」「ドカベン スーパースターズ編」「やまだたいちの奇蹟」などと同様)。これに対して、本三部作はいずれも、NPBの代わりに架空リーグがある世界観となっている。
スカパーvsひかりTVvsJ:COM(2016年)
- 公開日: 2016/04/30(土) 13:13[JST]
4年前の記事 からプロ野球中継の状況や身の回りの状況が変わってきたので今一度見直し
npb実在球団マンガをリストアップしてみる
- 公開日: 2015/01/15(木) 09:21[JST]
ふと気になったので。条件は
実在球団(球団名や人名をもじってあるものも含む)の関係者(選手・監督・ファンetc。架空人物可)が主人公
単行本が出ていて少なくとも一巻分がプロ野球題材
例の国税庁通達がJリーグに適用できるかを考えてみる
- 公開日: 2015/01/07(水) 07:50[JST]
togetterのJリーグクラブへの赤字補填がなぜ広告費で可能なのか?一般企業では不可能なはずというまとめを読んで気になったので。
昭和29年8月10に、「職業野球団に対して支出した広告宣伝費等の取扱について」という国税庁通達があって、これをもって「プロ野球の親会社はズルしてる」「いやズルじゃないしJリーグもだぞ」と何年にもわたって論争が続いている。この通達の内容は以下のとおり。
松井市長のサンフレッチェ二位発言について
- 公開日: 2013/12/05(木) 07:25[JST]
皆様へ。以下、事実であり、恐らく報道されることはありませんので、シェア、拡散いただき周知ご協力お願いいたします。
本日、広島写真記者クラブ懇親会に出席しました。映像、スチールカメラマンさん、マスコミの方々の公の会です。
来賓の松井市長はスピーチで、「カープはCS進出に満足せず優勝してください。サンフレッチェは、優勝されるとスタジアム問題が土俵際に追い込まれるので、2位でいい。」と、50人以上のマスコミの方々と私の前で、はっきり言われました。
たとえ思っていても公の場で発言するのは明らかにおかしいです。
サンフレッチェ広島の監督、選手、スタッフ、全国のサポーターは、広島の元気、夢、感動、希望、目標といったことを願って、優勝目指して 一丸で戦っているのに、ホームタウンの長である松井市長は、サンフレッチェの優勝を願っておりません。
私は、松井市長の発言を目の前で聞いて、屈辱。怒りで腸が煮え繰り返ると同時に、悲しくて涙が出そうになりました。
以上、事実と個人の感想です。森脇豊一郎
うーん、たぶん悪意の無いジョークだと思うんだけど。「(もちろんサンフレッチェにも優勝してもらいたいんだけど)優勝するとスタジアム関連でいろいろ知恵を絞らなきゃいけないんで大変だなあHAHAHA」くらいのつもりで語ったんじゃないかと。まあ、TPOをわきまえていない誤解を招くことが必然な話であることは間違いないんで、もうちっと空気読めと。てかこの人、たぶんカープもサンフレッチェもあんま興味ないんじゃないかな。彼が広島を出たのは遅くとも1972年で、カープが「セリーグのお荷物」呼ばわりされていた頃だし。
カープが払うテナント料について
- 公開日: 2013/03/21(木) 07:37[JST]
カープに関する著作でも知られる堀治喜氏によるブログ、マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?より
「マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?」
その秘密(でもなんでもないか)のひとつ。
広島市の球場管理運営による収入、つまりマツダ商店からの使用料収入は4億9810万円。そして支出が4億8199万円で、1611万円の黒字となっております。
しかしその支出は球場の維持管理運営のためのもので、つまりはマツダ商店からの賃料はマツダ商店の店舗の維持管理運営のために使われている。ひらべったくいうと、
「マツダ商店はほとんどテナント料を払っていない」も同然。というわけで…、これほど優遇されているというか甘やかされているプロ野球球団はほかにはないでしょう。
球場管理運営の主体は指定管理者であるカープ。でもって、Hiroshima-Kop氏が公開している(ソース元リンク切れ URL: http://hiroshima-kop.under.jp/wp/?p=1967)平成22年度の指定管理収支(リンク切れ URL: http://hiroshima-kop.under.jp/wp/wp-content/uploads/2011/06/mzs_h22_06.pdf)によれば、収入はカープ(の興業部門)等からの使用料。でもって、支出の半分以上が市への納付金。これが球場のイニシャルコスト分に回されている。カープからの支払いが2億程少ないが、たぶんこれは指定管理者を介さずに直接市に納付しているんじゃないか(例えば看板の広告収入の市取り分。広域公園も同じ方式)と推定。
(3/23追記) てことで、「『マツダ商店はほとんどテナント料を払っていない』も同然」ということはない(そもそも「約2億の維持費以外はヤード跡地の土地購入費とスタジアム建築費に当てる」ってのは計画時から公開されていたわけだけど)。ちなみに、平成21年度の指定管理者評価シートを見る限り、千葉ロッテは堀氏の想定するカープよりもさらに甘やかされている。