KtJ Dragon

190億円の広島新球場プロジェクトを探るサイトにまとめられている新球場案の概要をざっとみた次第。

外野の屋根は要らんでしょ。サッカー場ぢゃないんだから。つーか、モデルがRFKスタジアムつーのは何よ。これ、フットボール兼用球場でしょ(NFLのワシントン・レッドスキンズは現在は郊外のフェデックス・フィールドに移転。現在のRFKスタジアムはサッカーのDCユナイテッドと兼用)。

だいたい、広島みたいな高温多湿な環境で野球場の観客席に屋根をつけたら、芝の管理コストがものすごくかかると思うんだけど。高温多湿に強いのはバミューダグラス系だけど、こいつは耐陰性が悪くて、アラップ案みたいな球場だとたぶん外野後方の芝がまともに育たない。ただでさえ日本は曇天が多くて日照量を確保しにくいというのに。

かといって、ブルーグラスのような冬芝系にすると今度は高温多湿がネックになる。冬芝は夏芝の冬季休眠と違って、夏枯＝死滅なんで、夏場は相当デリケートに扱わないとヤバい。（どこかのサイトで、夏場の日中、芝の上に農具を数時間置いただけで枯れた、という報告があったはず）夏場はアマの使用厳禁となることはほぼ確実。スタジアムの風通しとかも相当気を使わないと。例えば、サッカーの東京スタジアムとかは、開閉窓をたくさん壁に設けて、換気を改善している。

あと、高温に強い冬芝のフェスク系とか、耐陰性の高い夏芝のセントオーガスチン系とかもあるけど、どっちも単独ではターフ向きじゃない。回復力の低い和芝系はいわずもがな。

つーことで、せめて外野の屋根(とそれを支える壁)は取っぱらったほうがよいかと。その方が安くなるだろうし。