【悲報】ビッグアーチ、陸上の国際規格を満たしていなかった

(2016/3/16追記)国際規格の標準400メートルトラックの規定を見誤ってました。トラックの周回部分の内周は35~38メートル(36.5メートル推奨)なので、ビッグアーチ他の競技場のトラックはたぶん国際規格を満たしています(追記終わり)

というかビッグアーチだけじゃなくておそらく大抵の日本の陸上競技場も。

国際陸連(IAAF)の「MANUALS - IAAF Track and Field Facilities Manual 2008 Edition」(IAAFのサイト[archive]からダウンロード可)によれば、トラックの周回部分の内周は半径36.5メートル(厳密には縁石の縁部分の内周。純粋なトラック部分の内周は半径36.8メートル)。従って、サッカーのタッチラインからトラック内周までの間隔は2.5メートルないし2.8メートル(縁石を考慮しない場合)。トラックの幅は1.22メートルなので、だいたいトラック2つ分の間隔となる。

でも、ビッグアーチ(や他の日本の陸上競技場)を見ると、上記の間隔はトラック3つ分くらいになっている。つまり、

  • ビッグアーチのピッチはFIFA規程(105x68メートル)よりも狭い

  • ビッグアーチのトラックはIAAFの基準に合っていない

のどっちかということ。

てことで、衛星写真を元にざっと測ってみた。陸上競技場は100メートルトラックという基準があるんで検証が楽でいいね。で、結果だが、ビッグアーチの場合、ピッチはぴったり105x68メートル、一方トラックの内周は半径37.6メートル。てことで、以前書いた「ビッグアーチはカテゴリIの基準を満たしている」というのは間違いでした。

しかしなんでトラックを国際規格に合わせてないんだろうか。日本の場合、走幅跳・三段跳用の走路はトラックの外側に置くので規格通りのトラックでもサッカーのピッチは(ギリギリだけど)入るはずなんだが(ちなみにトラックを国際規格にするとちょうど芝と舗装部分との境あたりがトラック縁石の内周になる)。

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