カープが払うテナント料について

カープに関する著作でも知られる堀治喜氏によるブログ、マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?より

「マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?」

その秘密(でもなんでもないか)のひとつ。

広島市の球場管理運営による収入、つまりマツダ商店からの使用料収入は4億9810万円。そして支出が4億8199万円で、1611万円の黒字となっております。

しかしその支出は球場の維持管理運営のためのもので、つまりはマツダ商店からの賃料はマツダ商店の店舗の維持管理運営のために使われている。ひらべったくいうと、

「マツダ商店はほとんどテナント料を払っていない」も同然。というわけで…、これほど優遇されているというか甘やかされているプロ野球球団はほかにはないでしょう。

球場管理運営の主体は指定管理者であるカープ。でもって、Hiroshima-Kop氏が公開している(ソース元リンク切れ URL: http://hiroshima-kop.under.jp/wp/?p=1967)平成22年度の指定管理収支(リンク切れ URL: http://hiroshima-kop.under.jp/wp/wp-content/uploads/2011/06/mzs_h22_06.pdf)によれば、収入はカープ(の興業部門)等からの使用料。でもって、支出の半分以上が市への納付金。これが球場のイニシャルコスト分に回されている。カープからの支払いが2億程少ないが、たぶんこれは指定管理者を介さずに直接市に納付しているんじゃないか(例えば看板の広告収入の市取り分。広域公園も同じ方式)と推定。

(3/23追記) てことで、「『マツダ商店はほとんどテナント料を払っていない』も同然」ということはない(そもそも「約2億の維持費以外はヤード跡地の土地購入費とスタジアム建築費に当てる」ってのは計画時から公開されていたわけだけど)。ちなみに、平成21年度の指定管理者評価シート[archive]を見る限り、千葉ロッテは堀氏の想定するカープよりもさらに甘やかされている。

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