CGAで1024色!

最初期のIBM PCのグラフィックアダプタであるCGA(Color Graphics Adapter)。基本的には320x200, 4色という8ビット機にすら劣る環境である。しかしながら工夫により多色発色ができる。有名なものとしては。

  • テキストモードの裏技(80字x100行)を使って160x100, 16色を実現[1]

  • コンポジット出力を利用して160x200, 16色のPCjr/Tandy相当を実現[2]

CGAでは上記2パターンが限界かと思っていたが、色数や解像度をより上げる技術があると知ってびっくりした。INT10H.orgの"CGA in 1024 Colors - a New Mode: the Illustrated Guide"という記事に原理が書いてある。

The Macrocom Method

まずは80年代中頃に考案されたというMacrocom Method。これは80字x100行テキストモードを使う方式の応用で、文字コード221、222以外の文字も使うことで、(8x2ピクセルのブロックごとに2色しか使えないという制約はあるが)解像度を640x200に拡張するというものだ。

1024色拡張

1024色拡張は、このMacrocom Methodとコンポジットを組み合わせた技術だ。つまり、CRTCを操作して各文字の一ライン目を次のラインでも表示させるようにした上で、Macrocom Methodで使う文字をコード85(U, □□■■□□■■)、コード19(!!, ■□□■■□□■)、コード176(網掛け模様, ■■□■■■□■)、コード177(網掛け模様, ■□■□■□■□)を使うことで、各コードごとに256色を実現できるようになり、80x100サイズながら1024色となる。

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