Macの使い勝手

実の所、昨年秋にMacbook Proを購入し、メインの作業環境にしている。てことで、数ヶ月使った感想を。

良い所

  • トラックパッドのマルチタッチ。ゲームとかしない限りマウス無しで快適に操作できる。

  • タブベースのターミナルの出来はすばらしい。

及第点な所

  • iMovieはまずまずの出来。YouTube連携とか便利。でもiDVDとの連携が今いち。

私的にちとダメだと思うところ

  • Finderは正直いって使いにくい(マウスで操作するならそう使いにくくは無いのかもしれないが、マルチタッチな設定で使っていると使いにくい)。あと、時々USBメモりを刺してもFinder上に反映されないことがある(ターミナルで見るとちゃんと /Volumes/ 以下にマウントされている)。

  • 仮想画面機能であるSpaces、はいいのだが、時々キーボードの入力を受け付けなくなるバグがある。ここ数週間は出てないので、ひょっとしたらソフトウェアアップデートで改善されたのかもしれない。

  • Safariは、「Webページ又はスタイルシートで指定したフォントを無視してデフォルトのフォントを指定する」ってのがメニュー操作からは指定できないっぽい。たぶんユーザスタイルシートを設定すればいいのだろうけど。何が不便って、AA使ってる2chコピペブログの中に、ヒラギノを指定してくる奴があって(たぶんFC2とかのデフォルト設定)、そーいうのはSafariではちゃんと表示されない。ってことで、ブラウザはfirefox使用してます。

  • Mail.appは、うちのメール環境(postfix(Maildir)+courier-imap)だと思う通りの動作をしてくれない。メーラは(これもちょっと不満があるけど)Thunderbirdを使っている。

  • Click to ActiveなGUIなので、gimpとか複数ウインドウを開くX11なアプリが使いにくい。例えば、線を引いた後に塗りつぶしを行いたいときは、操作アイコンのあるウインドウをクリック→塗りつぶしのアイコンをクリック→画像が表示されているウインドウをクリック→塗りつぶしたい箇所を選択(クリック)と4回もクリックする必要がある。Windowsとかならクリック二回ですむのに。

まとめ

FreeBSD使いから見たMac OSXの魅力は、「セットアップが随分と楽で、Flashプラグインとか、サウンドや無線LANの設定で悩むことがないUNIXクライアントで、Microsft OfficeやPhotoshopなんかのプロプライエタリなソフトも揃っている」ってことに尽きると思う。なんで、UNIX環境(シェルとX11)とプロプライエタリなソフトの実行環境とを同じOS上で使いたい」って人にはおすすめ。

あと、「プロプライエタリなソフトは使わない(又は、そんなのは別にWin環境を用意すればOK)だけど、Linuxや*BSDのセットアップの面倒くささにちとうんざりしてる」人にもまあおすすめ。X11での日本語入力が未だにCanna+kinput2ってどーよ、とか、X11とOSX(Quartz)でショートカットキーが違う(前者はcontrolキーベースで、後者はCMDキーベース)とか、不満もあるけど。前者は「X11では日本語入力を必要としないソフトのみを使う」、後者はkeyremap4macbook[archive](現・Karabiner-Elements)を使うことで解消される。

使ってみた限りでは、Mac OSXのUIは破綻している。なんつーか、「Classic MacOS由来の部分(Finderとかメニューバーとか)」、「NeXT由来の部分(Dockとか)」、「OSXで新たに追加された要素(Exposeとか)」、「UNIX由来の部分(Spacesとか)」が混在していて、Classic MacOSの売りだった「統一された操作性」とは程遠い状態だし、相性の悪い操作もある。例えば、Spacesを使ってて、適度にウインドウを仮想画面に割り振るのが習慣になっている私のような人の場合、キーボードショートかっとで不意にExposeが出てくるのは非常にウザい。あと、Spacesでウインドウを移動させて、Dockとウインドウのタイトルバーが重なって、一旦Dockを移動させるか隠す設定に変えなきゃいけなくなったときとか。

色々言われているが、パクリ上等でいろんな要素を追加しつつ、なおかつ破綻していないというWindowsのUIって結構すごい。個人的には、ターミナルを必要としていないWindowsユーザがあえてスイッチするほどのもんじゃないと思う、Macは。

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Note

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