跡地で実現可能なスタジアム収容人員の上限
- 公開日: 2012/11/03(土) 12:17[JST]
てことで、検証してみた。なお、書いた人は建築畑じゃないので基本いい加減な検証なのでそのつもりで。検証するに当たっては回避可能な制約は回避した上で、原則としてJFAスタジアム標準準拠のスタジアムを想定した。具体的には以下の通り。
跡地西側の護国神社駐車場、PL教会は土地を取得するものとする。また、青少年センター、ハノーバー庭園についても解体可能とする。(商工会議所とこども図書館は確保・解体するまでもなかった)
地下構造物のあるエリアのうち、南西側のエリア(ポンプ場で汲んだ水を放水するための水路)については、商工会議所の土地を確保すれば別途敷設可能なので無視。跡地北東の地下道出入口は武道場と一体構造となっているっぽいんで解体は困難と予想。
高さ制限に沿って、(南側を除く)スタンドの高さは21m(制限が25mで、屋根の分を考えるとこれくらいが妥当かと)とする。
スコアボード・大型映像表示装置は南側スタンドの後方、最上部の高さが15mとなるように設ける(このエリアは高さ制限20mで屋根を考慮するとこれぐらいかと)。
フィールドサイズはJFA推奨の125x85m。
座席間隔はJFA推奨の80x47cm。
芝の育成を考慮してフィールドの掘り下げは行わない。(書き忘れてたので追記(11/5))
まず、建築物が建てられるエリアはこんなもん(黄色の破線内)。
東西に広いので、西にメインスタンド、東にバックスタンドを置くのがよさげ。で、東西の広さを最大限利用して二階席を確保するとこんな感じ。一階席の奥行を30mにしたのは、NFLのスタジアムでも大体それぐらいだったから。そして、高さを抑えるため、一階席コンコースはマツダスタジアムと同様のオープンコンコース方式。放送席(やパーティーフロアっぽいエリア)は2階席の下に配置するものとし、これらがスコアボードを隠さない(少なくともコンコース最前列で立ち見したときに)範囲内でできるだけ低く配置してみた。
このように、2階席の奥行は大体16mとなる。で、このメイン・バックスタンドが跡地にうまく収まるように配置して、ゴール裏スタンドをつけるとこんな感じになる。なお、これはスタンドだけなので実際のスタジアムは屋根(のための支柱設置スペース)のためにもう一回り大きくなる。また、南側ゴール裏スタンドは、大型車両出入スペースを確保するため、東側を5mほど削っている。
こう配置したときの南側ゴール裏スタンドの寸法はこんな感じ。
以上のスタジアムのスタンド面積は以下の通り。
南側を除く1階スタンド: 9782.5平方メートル
2階スタンド: 5344平方メートル
南側スタンド: 1360平方メートル
で、収容人員を概算してみる。
まず1階スタンド(南側除く)は、オープンコンコースなのでスタンド内に出入口を入れる必要は無く、縦通路だけでOK。で、約10メートル(21席)ごとに1.5m幅の縦通路を配置するものとする。縦30メートルに座席は37列置けるので、[30x(0.47x21+1.5)/(37x21)]で約0.44平方メートル/座席。なので、1階スタンドに入る座席数は22283席となる。
次に2階スタンド。2階スタンドの場合は出入口が必要で、でも横通路は作りたくないので縦通路ごとに出入口を作ることにする。出入り口のあるエリアは大体左右で座席が3列削られるっぽい。2階席の場合、縦9列x6の54席が出入口毎に削られる計算。で、2階席には座席を20列置けるので[16x(0.47x21+1.5)/(20x21-54)]で約0.50平方メートル/座席。なので、2階スタンドに入る座席数は10751席。
最後に南側スタンド。ここも2階席と同様縦通路毎に出入口を作る。ただし、傾斜が違うので、出入口毎に削られる座席数は縦8列x6の48席。置ける座席は21列なので[17x(0.47x21+1.5)/(21x21-48)]で約0.49平方メートル/座席。なので、南側スタンドに入る座席数は2783席。
したがって、合計35817席。放送席以外の2階スタンド下にも観客席を作れば38000くらいはいけるかもしれない。私は二葉の里支持だけど跡地でここまでいけるなら跡地も十分ありか。イベント広場用スペースも確保できるし。
ただ土地の確保(又は代替地の用意)と、青少年センターを別に建てるためのコストを考えなきゃいけないけど。
(11/5追記)なお、このスタジアム案のスタンド面積はフクダ電子アリーナの建築面積とほぼ同じ。十分な余裕代を持ってスタジアムをつくろうとするならばもっと土地が必要、とも考えられるがはてさて。
(11/6追記)ネット上で頂いた感想をもとに再検討してみました。