広島新球場に関する私のスタンス

私が最も重視しているのは「カープが収益を得やすいような球場であるか」という一点に尽きます。観戦者や応援者にとって如何に素晴らしい球場であっても、主テナントであるカープの経営の足を引っ張るような球場であってはなんの意味もなしません。

広島市民球場は外野席から埋まっていく、といわれてますが、売上げの主体はむしろ年間指定席を中心とする内野席です。従って、内野席のお客さんの都合は最優先です。バスセンターや電停から歩いてすぐの市民球場と異なり、新球場が建てられるヤード跡地は広島駅からある程度離れたところにあります。従って、内野席のお客さんの都合を考慮するならば、バックネット裏が一番駅に近くなるような構成にする、つまりホームベースが北西に位置するようにすべきです。

また、ヤード跡地は東西に長く南北に狭く、南西部がちょっとくびれた形になっています。前述の「ホームを極力駅に近付ける」ことを行うと、ちょうどこのくびれの部分の近くにライトスタンドが来ることになります。このため、屋根かけを考慮すると現在案よりライトスタンドを増やすことは困難です。屋根かけを無視しても、センター付近をもうちょっと深くして1000〜1500席ほど増やせるかな、というくらいでしょう。また、現時点での案は公認野球規則に定められた推奨球場規格(両翼99メートル、センター122メートル)よりも少し狭く、規格を満たしたグランドを作るためには、ライトスタンドをさらに小さくする必要があります。

従って、大き目の外野席は、ヤード跡地の西、つまりレフト側にしか作れません(南蟹屋2−4の土地を買収できるのなら話は別ですが、残念ながらそんな予算は広島市には無いでしょう)。しかし、このエリアは最も駅から遠くなり、集客が計算できづらいのです。駅から1.1キロ離れていても十分な「応援したい人」の集客が計算できるのなら良いのですが。外野席を作れるかどうかはこの辺が鍵となってくると思います。

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