【専スタ@広島】サッカースタジアム付き文化・芸術施設兼イベント広場の可能性

3月21日に書いたエントリに沿って、標記の施設は可能か、という検討をしてみた次第。ベースは1月26日に書いたスタジアム案。1月26日の案に対する変更点は下記の通り。

  • 前回作った案はアメフトにやさしく無かった(アメフトは選手がサッカーで言うところの両タッチライン沿いにずらっと立って並んでいるのでスタンドの高さと傾斜が必要)。「多様な小規模スポーツイベントに向いたスタジアム」というコンセプトは変えたくない。そこで、メイン・バックスタンド一階席を嵩上げした(奥行きは変えない)。その結果、自動的に二階席の奥行きが短くなった。

  • バックスタンドの外側に文化・芸術施設用の建物を作る。場内のコンコースを広めに取っているので、コンコースの一部を入場前の待機エリアとして利用する(前回案の東側待機エリアまで建物が来るイメージ)。前回案の「見えるスタジアム」コンセプトはなくなってしまったがしょうがないか。

で、ざっとモデルを作って見たところ、幅17メートル奥行き120メートル、地上5階地下1階で延床面積12000平方メートルを確保することができた。一方、アメフト対応にしたことにより、メイン・バックスタンドの二階席をそれぞれ3500席程度に減少せざるを得なくなったため、スタジアムのキャパは20000人強程度に減少。

(3/24午前7時追記)

ちょっと見直し。上の案はフィールドの幅を80メートル(タッチラインからスタンドまで6メートル)にしていたことが前提。フィールドの幅を広げるとスタンド傾斜を緩めることが可能となり、二階席を広げることができる。試算したところ、タッチラインからスタンドまでの距離を7.6メートルに広げた場合、二階席のキャパを4400席程度にすることができる。つまり、22000人弱まで拡大することができる(メイン・バックだけでなんとか15000人確保できるんで、ゴール裏を立ち見席にすればもっといけるかな)。この状態で一階席のコンコース下まで文化・芸術施設として利用した場合、何とか延床面積10000平方メートルを確保できた。待機エリアは一階席、二階席コンコース内にそれぞれに作る必要があるのでコンコースがちと窮屈になるのが難点か。

/img/blog/atochi-stadium20130324.png

(追記終わり)

と、いうことで、市の跡地方針に沿った上でさらにスタジアムを追加することは、キャパを20000人級に抑えるのであれば可能、というのが結論。

しかしスタジアム案を考えててしみじみ思うのは、跡地は高さ制限が痛すぎるってことだ。(「高さ制限は市が勝手に決めたことなので守らなくてもOK」という意見もあるが、この高さ制限を市自ら破るともれなく原爆ドームの世界遺産廃止がセットについてくるので高さ制限は守るべきだろう)

  • 芝のコンディションを確保するため掘り下げは行わない

  • 多様なアマチュア球技で使い勝手のよいスタジアム

  • JFAの基準を満たす座席間隔

という条件を入れると20000人級になってしまう。

そうそう、費用負担を考えてみよう。20000人級ということでコストは70億に抑える。でもって、アマチュア競技場、イベント広場に有用な設備(トイレとか)の提供、プロサッカーの観客による賑わい創出を考慮して行政負担分を25億。toto助成金は募集の手引きを見ると最大30億。要件に「スタジアムを立てる土地が助成を受けるものの所有であること(ただし、長期賃貸契約を結んでいる場合はその限りでない)」ってあるけど、多分大丈夫だよね。残り15億をクラブ負担。何とかなるんじゃない?

(「サンフレッチェはスタジアムを10年強程度の短期間しか使わない」を前提としてしまうと助成金が下りない可能性はあるが)

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Note

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