新球場のスコアボードと座席

宮本市議のブログに、平野市議の06/10/31のコラム[archive]

以前から市民の皆さんに個々に説明していた観戦用のイスのサイズも小さくグレードを下げていますし、大型のスクリーンが付いていたはずのスコアボードも縮小していますし、

というコメントに対する見解が記載されています。(宮本市議の見解1見解2)

追記しました(11/9)

追記しました(11/10)

スコアボードに付いては、設計案の価格見積りが3億6000万であり、他の球場の事例と比べて安すぎるため、スコアボードは市民球場のものより縮小されているに違いない、とのことです。ただ、以前書いたように、スコアボードは市民球場のものをそのまま移設するのではないかと私は見ています。

市民球場のスコアボードは出来てからまだ15年未満であり、大きさや機能も十分水準を満たしていると思います(メジャーのスコアボードは単色で、これに市民球場よりちょっと大きい程度のカラー映像装置がついているだけです)。また、市民球場のスコアボードはカラー+アストロビジョンなので、地方球場には過大な設備ですし、スコアボードの選手表示エリアは縦書きなので、実質日本でしか使えません。つまり、市民球場のプロ野球のフランチャイズ球場以外では使えない設備であり、もし新球場がスコアボードを流用しなければ、廃棄する他はありません。この点からも、私はスコアボードの流用に賛成です。

次に座席ですが、これは平野市議の06/08/24のコラム[archive]中にある市の内部資料にて触れられている、「内野は38000円、外野は25000円の座席を使用」というものが基準となっており、「環境デザイン案の観客席工事費である2億7000万では到底このグレードの椅子を揃えることは出来ない」というのが宮本市議の見解のようです。

まずこの内部資料ですが、この中で触れられている鋼材価格への言及からみて、2005年初頭ごろの会議で使われた資料ではないかと思われます。おそらくは、2005年1月13日の新球場建設検討委員会[archive]で使用された資料だと思われます。なお、この資料はかなり乱暴な計算をしており、建設コンサルタントなどによるものではなさそうです。きっと市職員によって作られたものでしょう。

時間が無いので続きは後日。

(以下、11/9追記)

宮本市議の指摘通りならば、平野市議は、多く見積もっても20人位の人しか知らないような叩き台レベルのものを基準にして、それよりグレードが落ちている(から環境デザイン案はダメ)、と主張しているように見えます。ちょっと乱暴な論理展開じゃないかな、とは思います。

さて、座席価格の検討を行いましょう。宮本市議の指摘によれば、観客席工事費は2億7000万とのことです。実際のところ、工事費の内訳を見ているわけではないので、これに座席のコストが含まれているのかは分からないのですが(宮本市議によれば、明日まで広島県建築士会広島支部に公開されているとのことなので、誰か観に行って内訳をメモってくれるとうれしい)、これに観客席が含まれているものとして、これで十分なレベルの座席が出来るかどうか検討してみます。

まず、座席のグレードとしては、以下のようなものとなると思います。

  • グレード(A) 座面跳ね上げ式、アームレストあり

  • グレード(B) 座面固定式、アームレストあり

  • グレード(C) 座面固定式、アームレスト無し

  • グレード(D) 座面固定式、アームレスト無し、背もたれは最低限(10cm程度)

  • グレード(E) 座面固定式、アームレスト無し、背もたれなし

ここまで書いてまた時間が無くなってきたので、以降は後日に

(以下、11/10追記)

まず、現時点での市民球場の座席配置ですが、

  • 一階内野席の内野側(年間指定席)はグレード(A)

  • 一階内野席の外野側(A指定と内野自由席)と二階席はグレード(C) (でも小さめ)

  • 外野席はベンチ、ただし指定席はグレード(E)

続いて、平野市議も「立派な球場」と評価しているフルキャストスタジアム宮城の座席はこうなっているようです。

  • 内野は基本的にグレード(C)。ただし、上層の席の一部はグレード(A) (折り畳みテーブルつき)

  • 外野はグレード(D)

これらの従来の球場の実態(バブリーなドームと比べてもしょうがないですし)からみて、妥協できそうな水準の座席を考えてみました。

  • 一階内野席内野側(現行の年間指定相当)及び二階内野席バックネット裏(現行のA指定相当): グレード(A)

  • その他の二階内野席(現行のB指定相当)及び一階内野席外野側の半分(A指定相当): グレード(C)

  • 一階内野席の残り(内野自由席相当)と外野一階席: グレード(D) (この辺りの席にいるお客さんはスクワットするのでこのタイプの方が動きやすくてよさそうかな、とも思います)

  • パフォーマンスシート: グレード(E) (応援団の方々にとっては、背もたれはむしろ邪魔なような気がしますので)

続いて、観客席の価格を推定してみます。平野市議の8/24のコラムによれば、サンマリンスタジアムの観客席の工事費は内野・外野あわせて約2億2000万です。一方、サンマリンスタジアムの座席ですが、MORIMORIのページさんのところにある、サンマリンスタジアムの座席紹介のページを観る限りでは、内野一階席バックネット裏(2000席程度と推定)がグレード(A)、それ以外の内野席はグレード(D)、外野はベンチです。このサンマリンスタジアムの固定席は、株式会社コトブキの製品のようです。この会社の座席のカタログ価格(リンク切れ URL: http://www.kotobuki.co.jp/seihin/ps/tandem/pro_main.ksp) (ただし、これは古いもので、2006年10月に価格改定があったようです)によれば、バックネット裏の席が48200円、内野席が19800円です。外野のベンチはこの中には無いのですが、他のベンチの価格をそのまま当てはめると、1mあたり14700円となります。この価格をそのまま当てはめると、4億7340万となります。前述の観客席工事費が2億2000万なので、54%オフ、ということになります。

さて、いよいよ新球場の座席価格の推定に入ります。まず、ちとせこいですが、スコアボードと同様、市民球場の備品のうち、使えそうなものは流用することにします。まずは年間指定席(4000席程度)は折角のグレード(A)の座席ですから、これを二階席に流用しましょう。あと、パフォーマンスシートも市民球場の外野指定などを流用できるかもしれません。

これを元に計算してみました。

  • 内野・年間指定相当: カタログ価格48200円×5000席

  • 一階内野A相当: カタログ価格30300円×4500席

  • 内野B相当: カタログ価格21800円×3300席

  • 内野自由相当+外野一階: カタログ価格19800円×10500席

これに先程の値引率を掛けると、約3億。席の比率を調整するなどのコストダウンをはかればもう少し落とせるかもしれません。(今回は施工は入札方式ですから、工事費が81億からさらに下がることもあるでしょうし)

なんとかなりそうな気がしてきました。ま、所詮は机上の空論に過ぎない、といわれればそれまでですが(笑)。

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Note

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