Windows11でNicola-F式

これまで長らく古いHPのPCをWindows作業機として使っていた。メイン作業機はLinuxだったので、このマシンの主用途は年賀状印刷とIllustratorでWebサイト用の図を描く程度(ゲーム用としては別途自作Windows8.1マシンを使っていた)。

コロナ禍後はリモートワーク用のPCとしてIllustratorやMS Office用としても使用していた。この度職場のPCを更新することになりテストケース的にWindows11を導入することになり、職場のIllustratorもこれまでのCS5から新しいバージョンにすることになった。

自宅PCにもCS5を入れていたのだが、複雑な図でスクリプト処理しようとするとメモリ不足を起こす(32bitアプリの上限に達してしまう)ということで、新しいバージョンも入れている。ただし、操作性がCS5と微妙に違うのと現行PCでは重いのでスクリプト処理以外はCS5を使っていた。

この度職場PCも更新するので、それに合わせて自宅PCも更新しよう、ということで購入した。作業用PCである以上親指シフト環境は必須、ということで設定してみたが色々トラブったので記録しておく。

やりたいこと

  1. NICOLA-Fレイアウト風にする。具体的には「バックスペースをコロンの位置に」「コロンをアットマークの位置に」「アットマークを閉じ大かっこの位置に」「閉じ大かっこをバックスペースの位置に」「Escを半角全角キーの位置に」「半角全角を左Winの位置に」「左WinをEscの位置に」する。さらに左Ctrlと英数を入れ替える。

  2. 親指シフトキーは変換と無変換。

  3. 漢字変換機能は変換キーのみとし、スペースでは常時空白入力とする。

キーボードレイアウトの設定

キーのリマップツールとしてはMicrosoft謹製のPowerToysというのがあり、サインインアカウントごとにリマップできるというメリットがあるのだが、残念ながら英数と左Ctrlの入れ替えで不具合が起きることがわかった。そのため、全アカウントでリマップされてしまうが背に腹は変えられないのでChange Keyを使用することにした。

IMEを旧版にしてキーバインドを設定

Windows11でデフォルトで採用されているMS IMEはキーバインドの設定に制限があるという困った仕様なので、旧版に戻す。やり方は例えば富士通のサイトに記載されている

この記載ではスタートメニューから「設定」を起動するのだが、うまく起動してくれない。調べてみたところ、設定のデフォルトである「システム」を表示する際非常に時間がかかりタイムアウトを起こしてしまうようだ。対応としては、デスクトップ右クリック→ディスプレイ設定で設定画面を表示させ、そこから他の設定画面に移動するのがよさそうだ(「システム」のトップもマウス入力を受け付けるようになるまでの時間はかかるが落ちることなく表示される)。

設定を表示させたら時刻と言語→言語と地域→日本語の…→言語のオプション→Microsoft IMEの…→キーボードオプション→全般→詳細設定を開く、と進み、Microsoft IMEの詳細設定ウィンドウを開く。「全般」タブの編集操作の欄の「変更(D)」ボタンをクリックし、キー設定タブでキーバインドを設定する。自分の設定は以下の通り。

  • SPACEは原則全て「空白」。選択できなければ「全角空白」にする。

  • 変換及び無変換の「入力/変換済み文字なし」は「-(機能割当なし)」とする。

  • 変換の「入力文字のみ」に「全変換」を割り当てる。

親指シフト環境の設定

Windows用の親指シフト化ソフトとしては、紅皿やまぶきRDvorakJなどがあるが、紅皿はうまく動作しなかった[1]のでやまぶきRを採用した(DvorakJは未テスト)。

インストールし、配列設定ファイルをNICOLA-F.yabにすればOK。(2023/4/1追記: そのままだとシフト+0、-が二重カギかっこではなく中かっこになってしまうので、やまぶきのlayoutディレクトリのyabファイルを編集して{}をそれぞれ'『'、'』'に変更する)

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