Gentoo/無線LAN
- 公開日: 2005/07/17(日) 15:57[JST]
Atheros社製のCardBusの802.11a/b/gのアダプタは、FreeBSDではカーネルにドライバが入っていてカーネルを再コンパイルして /etc/rc.conf をいじれば直ぐに使えるようになっている。これに対して、Gentoo Linuxでは、madwifiと呼ばれるドライバを別途インストールする必要がある。
やり方は、STRIKEOUT.jpのGentoo Linuxで無線LANに書いてある通り。ただし、こちらの環境では内蔵LANなし、PCカードスロットは一つのみ、というプアーな環境&認証はMACアドレス縛りという状態なので、若干手順が異なる。
まずは、現行の有線LAN環境でできることをやっておく。(カーネルのコンパイルは当然済)まずはmadwifiのインストール。インストールの前に、 /etc/portage/package.keywords と言うファイルに以下の内容を追加しておく。(一番下の行は不要かも)
;/etc/portage/package.keywords net-wireless/madwifi-driver ~x86 sys-apps/baselayout ~x86
続いて、madwifiのインストール。
# emerge net-wireless/madwifi-driver
baselayoutとwireless-toolsのインストール。
# emerge -uav sys-apps/baselayout net-wireless/wireless-tools
ここで一旦再起動。PCカードの差し替えを忘れずに。
再起動したら動作確認。
# modprobe ath-pci # iwconfig ath0 channel 5 (最後の5は実際にアクセスポイントが使っているチャンネルに応じて適宜変更) # ifconfig ath0 up # ifconfig ath0 xxx.xxx.xxx.xxx netmask 255.255.255.0 # route add default gw xxx.xxx.xxx.xxx ath0
これで適当にpingなどを打って無線LANの動作確認。
うまく動くようなら、起動時に認識されるように、 /etc/modules.autoload.d/kernel-2.6 に ath-pci を追加しておく。さらに、 /etc/conf.d/wireless というファイルを作り、 channel_ath0="5" という行を書き込む。それから、 /etc/init.d/net.eth0 のシンボリックリンクを /etc/init.d/net.ath0 という名前で作っておく。
# cd /etc/init.d # ln -s net.eth0 net.ath0
さらに、 /etc/conf.d/net 中の eth0 を ath0 に置き換える。さいごに、 rc-update でath0の自動起動とeth0の起動停止を行っておく。
# rc-update del net.eth0 # rc-update add net.ath0 default
これで再起動すれば、無線LANが使えるようになっている、はず。