Appleのバーチャルマシン特許
- 公開日: 2005/11/22(火) 21:08[JST]
Mac系ニュースサイトで噂になっている特許。Macユーザな人たちは、「Virtual PC機能付Mac OSX for intel」みたいなのを期待してるっぽいが、多分違う。
すごくざっと斜め読みしてみたけど、「第1のオブジェクトコードからtamper-resistanceな技術を使って第2のオブジェクトコードを作って、これを実行する」ってのが基本的な技術。んで、第2のオブジェクトコードを実行するOSが、Mac OSXだったり、Windowsだったり、Linuxだったりする。或いは、第2のオブジェクトコードがバーチャルマシン上で実行されたりする。
tamper-resistanceってのがどういうことなのか、きちんと特許を読んでみないと何とも言えないけど、多分「リバースエンジニアリングみたいなことをせずにコードの置き換えを行う」くらいの意味じゃないかな。間違ってるかもしれんが。
つまり、この特許、基本的には例のrosettaって奴に関連する発明。あと、WindowsとかLinuxとかのくだりは、「一つのオブジェクトコードからWindows用やLinux用のオブジェクトを作れますよ」、というくらいのことじゃないかと。
"installing"とかのフレーズもあったりするし、「マルチプラットホーム型インストーラ」みたいなのも視野に入れているようだ。iTunesみたいなMac/Win両方で出しているアプリケーションの開発なんかにも使おうとしているような気もする。
結論: この特許と「Mac OSX for intelでWindows用アプリが動くかどうか」はあまり関係ない。
個人的には、こういうやり方でプラットホーム依存度の低いアプリを開発して、AppleがLinux用のアプリをがしがし作ってくれるのなら、一FreeBSDユーザとしては歓迎。