アラップの新球場案
- 公開日: 2007/03/04(日) 14:35[JST]
以前とりあげたように、アラップはどちらかといえばエンジニアリングの会社であって、コンセプトやアート面をメインとしているわけでは無いようです。サッカー場や陸上競技場など、アラップが基本から担当しているものもあるのですが。
アラップ広島グループのサイトに記載されている実績(どーでもよいが、直訳調の翻訳はなんとかならんのか)に書いてあるスタジアムについては、以下のとおり。
ナショナル・スタジアム、中国・北京→Herzog & de Meuron
FC シャカタール・ドネツク、ウクライナ・ドネツク→ここはアラップの設計で間違いなさそう。なお、正確にはシャフタール。たぶん、"kh"をカ行として表記していると思うのだが、「サハリン(Sakhalin)」と同様、カタカナではハ行にするのが普通)
アライアンス・アリーナ、ドイツ・ミュンヘン→Herzog & de Meuron 「アリアンツ・アレナ」だよな・・・
マンチェスター市スタジアム、イギリス・マンチェスター→ここもアラップかな。
サンコープ・メットウェイ・スタジアム、オーストラリア・ブリスベン→ 今の名前はサンコープスタジアム。昔からあるラグビー場だが、2003年に大改装。設計はおなじみのHOKに、地元企業のPDT Architects
ミラー・パーク・スタジアム、米国・ミルウォーキー→NBBJ。アラップは電装、機械、配管、防火周りのエンジニアリング面を担当。あと普通は「ミラーパーク」でしょう。
トヨタ・スタジアム、豊田市→黒川紀章
ドジャーズ・スタジアム、米国・ロサンジェルス→たぶん2004年の改装のこと。設計はNBBJでアラップは機械面の担当。しかし、元の英文がおかしい、というのもあるだろうが、ドジャースタジアムくらいちゃんと書いてほしい。
ヨハネスブルグ・アスレチック・スタジアム、南アフリカ・ヨハネスブルグ→ここもアラップっぽい。
香港スタジアム、中国・香港→設計はHOKでアラップは構造面のエンジニアリングを担当
シンシナティ・ベンガルズ・スタジアム、米国・シンシナティ→NBBJ。アラップは構造面のエンジニアリングを担当。なお、正しい名称は「ポール・ブラウン・スタジアム」。
サン・ニコラ・スタジアム、イタリア・バーリ→設計はRenzo Piano。アラップの担当は構造と照明のエンジニアリング
んで、アラップ広島のサイトを見ると、NGO ArchitectureとArchitecture wという会社がクレジットされている。そこで、ぐぐってみると、見つかりましたよアラップ案。ここにしかない絵も有る。
見たところ、アラップ案はArchitecture wとアラップ、Atelier Dreiseitl(水をテーマにしたランドスケープを得意とする会社っぽい)、Ziba(オレゴン州ポートランドのデザイン会社)とが主体となった模様(前回コンペで代表やってた松田平田設計の役割はなんだったのだろうか)。
しかしだな、設計会社のサイトはFlash使いすぎ。FreeBSDだとうまく表示されなかったり、大画面環境だと字がつぶれてしまったり。もうちょっとアクセシビリティってやつをだな・・(以下略)