広島新球場:屋根はあきらめれ
- 公開日: 2006/04/13(木) 07:02[JST]
前にも書いたけど、ヤード跡地ってそんなに使い勝手のいい土地じゃない。南北方向が短いし、南西部と東部、南側の一部(南蟹屋2-4の東端)が住宅地で、ここからはスタンドをそれなりに(味の素スタジアムあたりの事例を見る限りでは少なくとも80メートル)遠ざけなきゃなんない。
これに、将来の屋根かけの為のスペース確保と、興行上の制約(単価の高いバックネット裏を広島駅から遠ざけるのはよろしくない)なんかを考慮すると自由度は殆ど無い。これだけ制約が多いと、たぶん、どこが設計しても、竹中案からそんなに隔たったものは出来無い。一塁側二階席を削ってレフトスタンドを増やすのが関の山。(一塁側内野とレフト外野の大半がホーム、三塁側内野とレフト外野の一部がビジター、ってのもアンバランスではある)
んで、はっきり言うと、広島で屋根かけなんてあと20年は無理です。屋根かけの建設費と維持費をどこが出すのかと言うと、結局カープの球場使用料から捻出するしかないわけで、その場合、球場使用料が現在の年間6億から13億くらいに跳ね上がることになる。このお金をカープが十分に支払えるだけの経営状態になって初めて屋根かけが可能になる。
んで、はっきり言うと、広島で屋根かけなんてあと20年は無理です。屋根かけの建設費と維持費をどこが出すのかと言うと、結局カープの球場使用料から捻出するしかないわけで、その場合、球場使用料が現在の年間6億から13億くらいに跳ね上がることになる。このお金をカープが十分に支払えるだけの経営状態になって初めて屋根かけが可能になる。
新球場が出来たところでカープの経営が抜本的に改善されるわけでもなく。観客動員が延びない根本的な原因は都市規模の小ささと都市の求心力の低さにあるのだから、これが改善されるまではカープの売上げはそうは延びないでしょう。仮りに経営努力によって収益増を達成したとしても、そのあがりは戦力強化に使ってほしいし・・・
ちなみに、西武ライオンズ球場(現・インボイス西武ドーム)も将来のドーム化を念頭において設計されたものですが、実際に屋根が付いたのは出来てから約20年後。
もうね、屋根なんかあきらめちゃった方がいいと思うわけです。屋根が欲しいのは球団じゃなくて財界筋ですが、屋根つき野球場はイベント会場としては使い勝手が決して良いもんじゃ無いし。イベント会場は駐車場のスペースをたっぷり取れる郊外に置いた方が何かと便利だと思うんだけど。
屋根かけを考慮しなくて住むのなら、こんな感じで、リグレーフィールドをヤードに置いてもそれなりに収まってしまう。これで収容人員40000。線路側にはみだしている内野2階席と、一塁側内野2階席を削っても十分な収容数を確保できそう。レフトに大型の、ライトに小型の外野席を追加する余地もあるしね(札幌、仙台と同様三塁側がホーム)。