ステレオベルトとウォークマン

CNET Japanより。この件、以前NAVER[archive]で何度か話題になっていて、件の特許(らしきもの)も読んでいるんだけど、ステレオベルトはウォークマンとは完全に別物です。

ちなみに件の特許(に少なくとも関連する発明)はこれ。 もし読めなかったらeap@cenet(欧州特許庁の検索サービス。無料)で出願人(Applicant):Andreas Pavelで検索してくだされ。

見る限り、「ステレオベルト」なる製品、「電池駆動式のステレオの各要素を箱に詰めるとかさばるんで、電池と駆動部とアンプとに分解して、それぞれベルトの上に並べてみました」というもののようだ。対してウォークマンは「電池駆動式のステレオの各要素をものすごく小さくして箱に詰めてみました」というものだ(だからウォークマンのアイディアそのものには特許は成立しないはず。ポータブルテープレコーダーから録音機能を引いただけだからね。小型化のための要素技術には大量の特許が成立しているはずだが)。ちなみに、件の特許には、「背負子型のポータブルステレオ」が従来技術としてしっかり明記されている。つまり、ポータブルステレオそのものはPavel の発明以前からあったということはPavel自身が認めている。

要は、「勝とうと思えば勝てるけど、個人相手だから勝っても対して儲からないし、そもそもウォークマンもう作ってないし、手切れ金あげて和解しちまった方が得」ってことなんでしょう、ソニー的には。

つうか事実を曲解しすぎだぞ、シュピーゲル。HOTWIREDじゃないんだから。

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