自分はメインの作業環境としてUbuntu派生のXubuntu を使っている1。Ubuntu系のディストリビューションは基本的に毎年4、10月にバージョンアップされるのたが偶数年の4月に出るものはLTSという長期サポート版なので基本的にこちらを入れるようにしている。
で、今日20.04LTSから22.04LTSに上げたところ色々手間取ったので記録を残しておく。
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とはいえXubuntuの特徴であるXfceデスクトップではなくFluxboxWindow Managerでの運用。LinuxやFreeBSDのいいところはGUI環境を選べることであり、変えない自由があることである。自分自身このFluxboxを登場初期から20年近く使っている。
1. アップデート中にXscreensaverが立ち上がって復帰できなくなる
タイトルのとおり。パスワードロックのためXscreensaverを使っていたのだが、アップデートを行っている途中でこれが起動し、さらにパスワード入力を受け付けなくなってしまった。電源ボタン長押しで強制シャットダウンするはめに。アップデートの前にxscreensaverはアンインストールしておくのが賢明。
2. 起動しない(カーネルパニック)
このアップデートのトラブルによりカーネルがうまくアップデートされなかったようで、起動時にカーネルパニックを起こしていた。はじめは画面に何も表示されず何がおかしいのかわからなかった、が、起動時にCtrlキーを連打してGRUBメニューを出してカーネルを明示的に選択したところカーネルパニックのメッセージが表示された。
ぐぐってみたことろ古いカーネルで起動するといいということで、GRUBから古いカーネルを選択することで起動できた。
3. ブラウザが起動しない
FirefoxもChromiumも起動しない。ターミナルから起動してみると"cannot attach cgroup program operation not permitted"といったメッセージが表示された。Ask Ubuntuにも同様の報告が上がっていたが、ここに記載されている通りにやっても解決せず。
もう少し調べてみたところ、カーネルが古いせいではないかというドキュメントを見つけたので linux-image-generic をアップデートしたところちゃんと動作するようになった。
4. キー入力がおかしい
自分は日本語入力メソッドとしてfcitx-mozcを使い、oyainputとxmodmapを使ってNicola-Fを実現しているのだが、Xubuntuをアップグレードしたところ英数入力でも親指モードになってしまった(aを押すとuが、sを押すとsiが入力される)。幸いにして英数キー2を押しながらだと正しく文字が入力されるので、 ~/.fluxbox/startup を編集してoyainput関連をコメントアウトし、再ログインする。
Fluxboxはタスクバーの隅にインプットメソッドのアイコンが表示されるのだがこのアイコンも見慣れないものになっており、辞書もAnthyしか選択できなくなっていた。その上でインストールパッケージを確認したがちゃんとfcitx-mozcはインストールされている。とするとこれはiBusではないか。どうやら標準のインプットメソッドがiBusになり明示的に選択しないとこれが起動してしまうようだ。
ということで im-config を実行してfcitxを選択したところ、インプットメソッドのアイコンも見慣れたfcitxのものに戻り、oyainputも期待通りに動くようになった。
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X11アプリに英数として認識されるキー。xmodmapが効いているので実際に押しているのは左Ctrlキー