シャレオ問題4

第一回目第二回目第三回目の続き。

渋谷駅について。

渋谷駅は東京の代表的な繁華街のひとつである。通過を除いた乗降者数は242万人と見積もられており、これは梅田をやや上回る(JR大阪・阪急梅田・阪神梅田・地下鉄梅田・西梅田・東梅田の合計が223万人)。

が、地下街といえば30店舗級のしぶちか程度のものしかない。

渋谷は、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京メトロ銀座線、東急東横線、田園都市線(東京メトロ半蔵門線と乗り入れ)、京王井の頭線が乗り入れるターミナル駅である。

JRの西側から北西側はセンター街や東急百貨店本店などを抱える一大繁華街である。それに続くのが西武百貨店やマルイ、タワーレコードなどが並ぶ北側のエリア、そしてかつて城南電器や五島プラネタリウムなどのあった東側のエリア。駅南側、特に玉川通りの南側はあまり開発されていない(これは渋谷のみならず、池尻から三宿に至るエリアでも同様である。あまりにも広い道路は人の流れを遮断してしまうのだ)。

銀座線と東横線は、それぞれ東急百貨店東横店の3階と2階に設けられている。JRのホームはこの東急百貨店の東館と西館の間にある(と、いうよりJRホームの東西と下に東急東横店がある、といった方が正解か)。なお、東横線ホームの地下化に伴い、南側に設けられたJR埼京線、湘南新宿ラインのホームが現在の東横線ホームの位置に移動する予定である(参考Wikipedia)。

京王渋谷駅は渋谷のハチ公前と真向かいにある渋谷マークシティの2階にホームが形成されている。この渋谷マークシティと東急東横店とは、空中回廊を介して連絡しており、横断歩道を通ること無く(また、雨が降っても濡れること無く)、京王渋谷から他の路線の改札に移動可能となっている。

田園都市線・半蔵門線は道玄坂の下を東西に伸びる駅である。ホームは地下3階、改札は地下2階で、地下1階に渋谷唯一の地下街、しぶちかが形成されている。

このしぶちかは、地図を見ていただければ分かる通り、完全に道玄坂交差点の地下部分のみに形成されている。ハチ公前と駅前ビル、そして西武百貨店方面と、(田園都市線ホームと重なっているので地図には記載されていないが)109-2 方面を繋ぐような格好だ。

このしぶちか、かなりパッとしない。さすがに東急東横店地下入口と向かい合わせになるハチ公前出口周辺のエリア(vodafonのショップがあるあたり。昔はあそこにカメラ屋さんがあって20ウン年前の私はゲーム目当てに入り浸っていたものだ)は賑わっているが・・・ 小学校から大学を卒業するまでの十七年間、田園都市線沿線で暮らしていた私だが、件のカメラ屋以外は一度しか利用したことが無い。地下街について調べるにあたって存在を忘れていた程だ。

このしぶちかの場合、田園都市線以外の渋谷駅が全て高架駅であるため、田園都市線利用者以外は駅間移動で地下に潜る必要が無い。加えて、JR等の駅から道玄坂や西武、マルイ方面に行く場合も、地下を通るより信号を待った方が速かったりする。

さらに、実の所、田園都市線の改札のある地下二階を移動して、しぶちかを通らずに改札から地上に出れてしまう。地下道としてのしぶちかは、混雑時のバイパスくらいの機能しか果たしていないのではないだろうか。

このように、しぶちかはあまり賑わっているとはいえず、またそれなりの規模でしかない。渋谷は、交通機関や都市の構造によっては、人通りの多いエリアであっても地下街が機能しない場合もある、という典型的な例であるといえる。

さて、ようやく広島の話に移れる。その前にシャレオと同様の3セクで、一足早く破綻したクリスタ長堀について書くべきだろうか。もっともクリスタについては、私なんぞよりも、大阪民国ダメポツアー[archive]さんの詳細なレポートを読んだ方が良いと思う。

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Note

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